Re:「インターネット哲学」 2002/06/07臨時号 ※インターネット哲学の発行が停滞しているため今回は臨時号としてインターネッ ※ト哲学とは直接関係のない内容で発行します。ご容赦下さい。 ★★★★★★はじめに(新規登録の皆様へ)★★★★★★  皆様始めまして。b_51と申します。  このマガジンは諸野脇正氏のメールマガジン「インターネット哲学【ネット社会 の謎を解く】」(マガジンID:0000075412、 登録アドレス:http://www.mag2.com/m/0000075412.htm)への返信という形態を採っ て氏の意見に対する個人的な見解などを書いて行きたいと思います。 一応引用の形である程度氏のマガジンの文章は含めますが、大規模に引用しても見 づらくなるだけですので最低限の引用しか行いません。 ですから、基本的には前記のマガジンも購読している方を対象とします。 と言うことで先に本マガジンを知った方は諸野脇正氏の「インターネット哲学」も ご購読してくださるようお願いいたします。  それから発行周期は基本的に元になる「インターネット哲学」に準じますが、特 に意見がない場合や私の個人的事情(本業が忙しいなど)によっては複数の号にま とめて意見する場合もあるでしょうし飛ぶ場合もあると思いますので、不定期発行 であることをあらかじめご了承下さい。  なお、このメルマガの内容は非営利目的(有料媒体でもそれが利益を上げること を目的としていないもの−例えば印刷や配布の手数料のみで販売しているようなも のは非営利と見なします)なら基本的に転載自由ですが、転載する際には記事の出 典を明確にしてください。 (このマガジンでの引用形態のような感じなら全く問題無しです) 営利目的の場合はケースバイケースですので必ず事前に連絡下さい。  最後にわざわざ断らなくてもお分かりだとは思いますが、このマガジンはあくま で私b_51が勝手に発行しているものですので、諸野脇正氏とは直接関係ありません。 ですので氏にこのマガジンについての問い合わせなどを送ることはおやめ下さい。 ※本マガジンの登録解除方法と私の連絡先などは最後に書いてあります。 ※なお、今回は臨時号のためインターネット哲学への返信ではなくなっています※ ※詳しいことは本文を参照してください                  ※ ★★★★★★姉妹マガジンの宣伝★★★★★★  皆さん宮崎駿氏の「風の谷のナウシカ」はおそらくご存じだと思いますが、原作 コミックは意外と知られていません。 映画化されたナウシカは原作の最初の方を抜粋して脚色したもので、映画とは基本 的に違った作品だと思っても良いくらいです。  しかし、原作コミックを読んだ人の多くは「この終わり方は無いんじゃないの?」 と感じるようです。 連載自体が途中で度々中断し、かなり長い時間をかけて書かれたので最初の頃と宮 崎氏自身の考えが変わっているというのもあるでしょうし、後半はかなり思想的/ 哲学的な内容になってきているため、方向性を見失いかけて無理矢理完結させたと いう感も否めません。  そこで、宮崎氏自身はまず確実に書かないであろう続編ストーリーを私なりに書 いて行く小説「続・風の谷のナウシカ−夜明けの鳥」を是非読んでみて下さい! 原作の終わり方に疑問を感じた方の「もやもや」を解消する一助になれば幸いです。 原作を読んだことのない方も、この機会に原作を読んで、ついでに私の小説も読ん でいただけると大変嬉しいです。 登録やバックナンバー参照は以下のURLから! http://b-51.hp.infoseek.co.jp/magazine.html#nausicaa (まぐまぐでマガジンID:0000081232を検索していただいても登録できます) ★★★Re:リンクに許可は必要か 1.5★★★ #今回は臨時号として「インターネット哲学への返信」ではなくふらわあ氏の #「ネチケットを笑い飛ばせ!【第33号】」への返信を送らせていただきます。 #もともとは「リンクに許可は必要か 2」が配信されてからまとめて書こうと #思っていたのですがいつまでたっても配信されないのでこのマガジンが皆さん #に忘れ去られないためにも(^^;臨時号として発行することにいたしました。 ということで、今回に限って以下の引用マーク(>)付き文章は「ネチケットを笑 い飛ばせ!【第33号】」の物です。 なお全文は以下のURLから http://home.highway.ne.jp/flower/netiquette/magazine/033.txt 購読は以下のURLから http://home.highway.ne.jp/flower/netiquette/magazine/index.htm です。 大変参考になるマガジンですので、是非こちらのマガジンもご購読下さい。 > ただ、私はそれでもリンクをする際には許可を求めるか、最低限事後報告 >をするのがベターではないかと考えています。というのは、リンクにはもう >ひとつ大事な役割があるからです。 > >「リンクはテキストどうしをつなぐと同時に、人と人とをつなぐ」 > > これが私の持論です。リンクを求める行為は、相手先のホームページの作 >者とつながりたいという意志表示です。確かに、一見して面倒な作業かもし >れませんが、そうすることによって得られるものはとても大きいのです。  ふらわあ氏の意見は諸野脇氏と対極的ですね。 私の意見は前号でも述べているように両者の中間です。 ふらわあ氏の考え方は確かに個人間であって更に両者とも繋がりをいやがらな い人ならほのぼのとしていて良い物でしょう。 しかし、個人であっても中には商売としてサイトを立ち上げている人もいます し、趣味であっても人との関わり合いは面倒だという人もいるでしょう。 ですから、「許可を求めるのがベターだ」とは言いきれないと思います。  と言うわけで私の私見としてはやはり個人間なら基本的に事後報告、企業や 団体相手なら無断で良いと思います。 もちろんある程度はケースバイケースですけどね。 > もうひとつは「リンクは評価である」という点についてです。基本的には >リンクが多ければ多いほど評判のよいページということになるのでしょうが、 >例外もあります。というのは、評価にはプラスとマイナスがあるからです。 > >「2ちゃんねる」で完全な悪口とともにリンクをされてしまった(もちろん >無断で)ホームページの作者を私は知っています。  この点は私は完全に反対意見です。 個人の趣味だとは言っても情報を発信する限りそれに対する責任は持つべきだ と私は考えます。 何かしら情報発信を行えばそれが気に入らない人も出てくるわけで、そう言っ た人のマイナス評価/意見を黙殺したり、最初から怖がってそう言う物を遠ざ けようとするのは間違いだと思います。  最近の販売戦略としてクレームを尊重するというのがあります。 クレームを受けたときに如何に上手く対処するかでその企業への印象はかなり 違ってくるそうです。 場合にもよるでしょうが、全く問題が起きないメーカと、問題は起きてもその 時に迅速/丁寧に対処したメーカとでは後者の方が消費者からのイメージは向 上するそうです。  つまり、マイナス評価/意見は歓迎すべき物だと言うことです。 そう言う物を得たら、なぜそうなったのかを考えて自分なりに対処を行うこと で自分のサイトを良くして行けるのです。 >また、あまりにもリンク >をされすぎたがためにホームページを閉鎖せざるを得なくなってしまった例 >のひとつに、有名な「東芝クレーマー事件」があります。リンクは、ときと >して暴力にもなりえるのです。  ただ、もちろん例外はあるわけで、このケースはそれに当たります。 あまりにも有名になりすぎたりすると、このケースのように妬みなどから執拗 な悪戯や妨害工作を受けることにもなり得ます。  とは言え、このような状況にまでなってしまうようなケースであればリンク 許可云々と言っていてもそれを強制できない限り同じことですので、今回の議 論とは分けて考えるべきでしょう。 > ですから「無断リンクは禁止」とするホームページの作者の気持ちも分か >ります。  確かに私も気持ちは分かります。 前号でも書いたように、ある程度リンクを自分でコントロールしたいという場 合は実際あるでしょう。  しかし、肝心なのは「ページの作者だからと言ってリンクを禁止する権限な ど無いのだ」と言うことです。 まあこれは姿勢の問題ですが、無断リンクがイヤな場合は「禁止」と命令する のではなく「事前に連絡をお願いします」等と「お願い」するべきでしょう。  そして、モラルやマナーとして語るなら、「お願い」されていることは可能 な限り守るべきでしょう。 リンクを張るという行為に関して言えば、「リンクを張らせて貰う」立場な訳 ですから。 ★★★★★★コラム★★★★★★  ここには基本的にメルマガ「インターネット哲学」とは関係のない、私自身の思 いついた哲学的/政治的/思想的なネタを書いて行きます。 ☆日本の悪しき伝統「減点評価」−瀋陽総領事館内連行事件を受けて  今回は時事ネタに絡めてお届けします。(書いたときは時事ネタだったんですが インターネット哲学の発行を待っているうちにちょっと古いネタになってしまいま した)  瀋陽総領事館内連行事件は皆さんご存じだと思いますが、あの事件での副領事の 対応が問題視されております。 まあ真相はどうなのか分かりませんが、事件のVTRを見たり色々な報道を見聞きし たりする限りでは、中国警察の領事館内への侵入や亡命者の連行を良くて黙認、悪 ければ許可した可能性が高いようです。 その背景には「事なかれ主義」があると思われます。  今回はたまたまVTRや写真で事件の一部始終が撮影されていたことや、亡命者に 小さい子供がいたことなどが相まって国際的な事件に発展しましたが、VTRや写真 が無ければおそらく何も問題にならずに彼らは北朝鮮に強制送還されたのでしょう。 つまり、あの副領事はVTRなどで撮影されていることを知らなかったため、中国警 察ともめてまで亡命者の身柄を守る(おそらくそうしたところで経歴に傷が付くこ とはあってもプラスになることはない)よりも、中国警察に引き取って貰って何事 もなかったかのように通常業務に戻る(そうすれば経歴にプラスにならなくても傷 が付くことはない)ことを選んだわけです。  このように考えるのにはある程度理由があると思います。 もちろんその人個人の個性にもよるでしょうが、日本社会の(お役所は特に際だっ て)減点式評価方法が大きいと私は思います。  日本社会(というか東洋全般かもしれませんが)では、「良いこと」をしたとし てもその人への評価はそれほど高まりません。 逆に「悪いこと」(間違い/失敗なども含みます)をした場合は評価が一気に下が ります。 身近な例では子供への躾などでしょうか。 良いことをしてもさほど誉めるわけでもなく、悪いことをしたり失敗したときはこっ ぴどく叱りつけるのは良く見る光景です。 まあ本当に悪いことをしたなら叱られたり評価が下がるのも仕方ないとも言えます し、ある程度は必要なことですが、正当な行為であっても問題になれば評価として マイナスされるという場合も多いようです。  それに対して欧米(とくにアメリカ)は違うようです。 欧米社会のことは良く知りませんが、良く聞く話としては「加点評価」が多いよう です。 何度も会社を倒産させている人でも、儲かりそうな事業ならちゃんと融資が受けら れたりするのは有名な話ですし、宇宙開発などでも多くの失敗を乗り越えて大きな 成功を収めています。  このような評価体系から、日本人はとかく「いつもと違うこと」をすることに臆 病です。 お役所などは前例がないことはやりたがりませんし、銀行はベンチャーに金を貸し ません。 仮に成功したとしてもたいして評価が上がるわけでもないのに、失敗したら一気に 評価が下がってしまうのではそう思うのもやむを得ないでしょう。 言うなれば「ハイリスクローリターン」のギャンブルみたいなものですから、そん なことは一部の熱血漢を除いてやりたがる人がいなくても当然です。  と言うわけで、あの副領事を責める気持ちがあるのなら、まずは自分が他人にど のような評価を行っているのかを見直してみることをお勧めします。 貴方が部下をもつ立場だったり、子育てをしているのならなおさらですね。 とくに子供には「誉める教育」を心がけたいものです。 ★★★★★★あとがき★★★★★★  最後まで読んでいただいてありがとうございます。 今回から自分の別マガジンの宣伝を入れさせていただきました。 うざったいようでしたらやめますのでご意見などお寄せ下さい。 (ご意見ご感想については最後尾の案内をご覧下さい) 登録の解除は http://b-51.hp.infoseek.co.jp/magazine.html#philosophy の解除フォームを使うか http://www.mag2.com/ で本誌のID「0000087123」を検索して解除してください。 では、今後ともよろしくお願いいたします。 ************************************************************************** 発行者:b_51 発行システム:http://www.mag2.com/ マガジンID:0000087123 ご意見/ご感想などはお気軽に http://b-51.hp.infoseek.co.jp/ の「掲示板」か mailto:b_51_@anet.ne.jp へお願いします。 **************************************************************************