Re:「インターネット哲学」 2004/09/14号 ★★★★★★ご挨拶★★★★★★  皆様、お久しぶりです。 幸い?諸野脇先生もお忙しいようで、今のところこのマガジンも着いて行けていま す^^ これからも、ご無理なさらず、ゆっくりしたペースで行きましょう^^;(っておい!  冗談はこれくらいにして、やっぱり社会人だとメルマガを定期的に発行するだけ でも一苦労ですね… というわけで、このネタはコラムに続きます。  ちなみに、新規購読の方は後ろの方にこのマガジンの性格や注意事項などをまと めてありますので必ず一度は目を通してくださいますよう、お願いいたします。 (中身は変わりませんので何度も読む必要はありません) ※本マガジンの登録解除方法と私の連絡先などは最後に書いてあります ★★★Re:反響特集 12★★★ #このブロックで引用マーク(>)が行頭に付いている部分は特にことわりがない限 #りメルマガ「インターネット哲学」からの引用です 今回はi哲学053号(2004/09/10)の『反響特集 12』に関しての意見をお送りいた します。  またまた、本誌を取り上げていただいてありがとうございます。 (毎回のように誤字があるのはお恥ずかしい限りですが、迅速性を重視しています のでどうかご容赦ください) 再反論になりますが、反響特集への返信を。 > しかし、既に世界は「無責任」な投票で満ちているのです。公共事業関係者が自分 >に仕事をくれる候補者に投票するのは誠に「無責任」です。自分のことだけを考え、 >日本全体の未来を考えていないからです。  まえのマガジンでも書きましたが、これは別に無責任ではないと思います。 自分のことしか考えない人がいることは、民主主義の想定範囲です。 もちろん、もっと広い視野でものを見れるよう、民意が向上すればそのほうが良い のは当たり前ですが、必ずしもそうなる必要はないのです。  民主主義にもいくつか種類があって、ほとんどの国で採用されているのは間接民 主主義です。 これは選挙によって、議員などを選び、その人が実際の政治(議決)を行うという 方法です。 それに対し、直接民主主義は有権者すべてが議決に参加するような方法です。  間接民主主義を採用する理由としては、実際に議決を取る方法とかの物理的問題 が歴史的には大きな理由でしょう。 しかし、これだけではなく、複雑化した国家運営という問題には専門知識があって、 それ(政治活動)だけに専念できるような立場が必要となっていることから、餅は 餅屋=政治は政治家に任せるという面もあります。  つまり、間接民主主義として、政治家という専門家を仲介している以上、「自分 のことしか考えられない」人が参加していても、それほど問題はないのです。  例えば、消費税を考えましょう。 消費税は国民からすれば当然ないほうが良いわけで、単純に自分の(短期的な)損 得しか考えないなら「消費税をなくす」という方向になるでしょう。 しかし、政治家はそれでは国家運営が成り立たないことを知っていますから、まと もな政治家は「消費税をなくす」なんてことはやりません。  とはいえ、現状の日本では政治家が民意からかけ離れてしまっている部分が多い ところも大きいですので、その辺を是正するような方策は必要だと思いますがね。 (そういう意味で部分的に直接民主主義を取り入れる方向も良いとは思います)  ちなみに、この「間接民主主義」「直接民主主義」の件に関しては、私のWebペ ージで過去に取り上げているので、ご興味があれば一読ください。 http://b-51.hp.infoseek.co.jp/b_51_gov.html#system >だから、問題は、どのような歪みがましかということです。  すべての選挙結果は歪んでいるという意見には同意なのですが、利権というイン センティブに駆動されていた固定票を、別のインセンティブに駆動されるランダム 票で薄めようというのではバランスが崩壊するだけだと思います。 さらに言うと、インセンティブを発行する人の思惑でこのバランスを調整すること も可能となってきます。  例えば、AとBという二大政党の社会を想定しましょう。 Aが現与党で、公共工事などを推進する代わりに軍事予算を削減しようとしていたと しましょう。 それに対し、Bは公共工事などを減らして軍事予算拡大&積極的に紛争介入をしよう という方針だとします。 上記のような状況から、Aは固定票が多く、Bは軍関係者などにしか固定支持層がい ないことが想像できます。  このような状態で、軍が「投票所でビールとおつまみを振舞いますから、選挙に 行きましょう」なんてキャンペーンを行ったらどうでしょうか? ついでに、「このビールとおつまみは軍事予算を節約して捻出しました。これ以上 予算が削られると次回はできないでしょう」といったチラシを配ったら? 明らかに、票の操作が行われているといえるでしょう。  まあ、ここまで分かりやすい状況はまずないでしょうし、もしあれば問題になる でしょうが、こういったことが目立たないレベルで行われる可能性は十分あると思 います。  というわけで、インセンティブでバランスをとろうというのは、浅はかな考えだ といわざるを得ないかと思います。 投票率を上げるということだけを考えるのではなく、「民意を向上」させた結果と して「投票率が上がる」状況を作り出すことが本来の姿だと思います。 ★★★★★★コラム★★★★★★  ここには基本的にメルマガ「インターネット哲学」とは関係のない、私自身の思 いついた哲学的/政治的/思想的なネタを書いて行きます。 ☆日本人は働きすぎ  私のよく見る小説サイトなども、就職してからぱったり更新されなくなることな ど多く見かけます。 職業は人間の命題とも言えますが、日本人はもっと自分の時間を持ってもいいのに な〜と思いますね。  まあ、そうは言っても社会体質が変わらないと、個人単位ではなかなか変えられ ないものですが、だからと言って「郷に入りては郷に従え」では一向に変わらない というものでもあります。  とりあえず、私の場合は「付き合い居残り」だけはやらないようにしています。 それで冷たいやつだと思われても、現状を変えてゆくには小さな一歩を積み重ねる しかありませんからね。  このような意見を言うと、必ずと言っていいほど聞く反論は 「自分が好きで長時間労働しているんだから放ってておいてくれ」 というものです。  まあ、他人は他人とみなが思えるような社会ならそれでいいのですが、世の中そ うはなりません。 10人の会社で8人が夜遅くまで仕事していたら、残りの2人が(自分の仕事をき ちんと片付けて)早く帰ればとげが立つでしょう。 実際にはとげが立たなくても、たいていの人は罪悪感を感じてそう早くは帰れませ ん。  というわけで、仕事30%・睡眠30%・家庭20%・自分の時間20%くらい になるように社会を変えてゆきましょう! ★★★★★★新規登録の皆様へ★★★★★★  このマガジンは諸野脇正氏のメールマガジン「インターネット哲学【ネット社会 の謎を解く】」(マガジンID:0000075412、 登録アドレス:http://www.mag2.com/m/0000075412.htm)への返信という形態を採っ て氏の意見に対する個人的な見解などを書いて行きたいと思います。 一応引用の形である程度氏のマガジンの文章は含めますが、大規模に引用しても見 づらくなるだけですので最低限の引用しか行いません。 ですから、基本的には前記のマガジンも購読している方を対象とします。 と言うことで先に本マガジンを知った方は諸野脇正氏の「インターネット哲学」も ご購読してくださるようお願いいたします。  それから発行周期は基本的に元になる「インターネット哲学」に準じますが、特 に意見がない場合や私の個人的事情(本業が忙しいなど)によっては複数の号にま とめて意見する場合もあるでしょうし意見しない場合もあると思いますので、不定 期発行であることをあらかじめご了承下さい。  なお、このメルマガの内容は非営利目的(有料媒体でもそれが利益を上げること を目的としていないもの−例えば印刷や配布の手数料のみで販売しているようなも のは非営利と見なします)なら基本的に転載自由ですが、転載する際には記事の出 典を明確にしてください。 (このマガジンでの引用形態のような感じなら全く問題無しです) 営利目的の場合はケースバイケースですので必ず事前に連絡下さい。  最後にわざわざ断らなくてもお分かりだとは思いますが、このマガジンはあくま で私b_51が勝手に発行しているものですので、諸野脇正氏とは直接関係ありません。 ですので氏にこのマガジンについての問い合わせなどを送ることはおやめ下さい。 ★★★★★★あとがき★★★★★★  最後まで読んでいただいてありがとうございます。 また、諸野脇先生には度々紹介していただいて嬉しい限りです。 #それなのにちっとも購読者数が増えないのはひとえに文才のなさですかね… この場を借りてお礼を言わせていただきます。 登録の解除は http://b-51.hp.infoseek.co.jp/magazine.html#philosophy の解除フォームを使うか http://www.mag2.com/ で本誌のID「0000087123」を検索して解除してください。 では、今後ともよろしくお願いいたします。 ************************************************************************** 発行者:b_51 発行システム:http://www.mag2.com/ マガジンID:0000087123 ご意見/ご感想などはお気軽に http://b-51.hp.infoseek.co.jp/ の「掲示板」か mailto:b_51_@anet.ne.jp へお願いします。 **************************************************************************