このページには政治的なことに関連して私が思ったことや私の考えた政策案などを掲載していきます。
ちなみに、このページの記事はその性格上他の記事と違って基本的に論文調(である調)で書いてあります。
それから、以下の記事で日付の入っていない物は開設日より前(概ね1年以上前ですが開設時に多少修正しています)に別のところに出すために書いた物ですので多少時事を外している部分があるかも知れませんがご容赦ください。
2002/05/21 米テロ事件のその後
2001/09/25の記事で書いた予測がどの程度当たったのかを軸にその後を考える。
2001/12/14 女性の皇位継承に関して
皇太子夫妻の長女出産を機に女性の皇位継承について考える。
2001/09/25 米テロ事件と報復攻撃
9/11の米同時多発テロ事件に関する考察と、報復攻撃について。
2001/08/20 政教分離について
小泉首相の靖国神社参拝論議を機に政教分離について考える。
2001/06/29 保育園/幼稚園の義務化
労働人口の縮小/女性の社会進出/児童虐待など広い範囲に効果があると思われる。
軍事/防衛/国家の理想像
これからは国家を越えた国際機関による国際秩序の維持が必要。
国家という単位にこだわっていると、真の国際平和は永久に訪れない。
日本の政治改革が向かうべき方向
日本国民は政治的な意識が貧しすぎる。
日本の政治を良くするには、まず国民の政治意識改革が必要。
また、直接政治は絶大な効果をもたらすかもしれないがその反面危険な存在でもある。
私としては、間接政治という基本的な枠組みの中で様々な改革を実行すべきだと思う。
教育改革
日本は政治を正すこと、社会秩序を取り戻すことなど様々な社会的問題を抱えている。
この種の問題を解決するには教育改革によって国民の意識を根底から変えていく必要がある。
また、その改革内容は“本来の意味での”個性尊重教育である。
正義とは?(善悪の基準)
事の善悪は相対的な物にすぎない。
絶対的な正義などは無く、そこにあるのは多数派か少数派かという事だけである。
と言うことを「殺人はなぜいけないのか」と言う例を取って説明する。
2001/09/25の記事で幾つか予想や予測をしたが今回はこれらの予想/予測がどの程度当たったのかを軸にしてテロ事件のその後を考えてみたい。
9/11のテロはアメリカ政府の自作自演?
アメリカの世論もようやく一時期の高揚状態から脱し、自分たちのしたことや実際何が起こったのか等を直視できるようになってきたようだ。
現時点では余り日本国内では報道されていないが、アメリカのメディアは「ブッシュ大統領が9/11のテロ攻撃をあらかじめ予期しておきながら放置したのではないか?」という疑惑で賑わっているようだ。
詳しいことは某団体がまとめた記事や毎日新聞の記事を参照して頂くとして、要点としては以下のようなことだ。
まあ懐疑的に捕らえなければ「大統領は疑わしいという程度の情報だけを得ていただけで防止策を採ることは出来なかったのだろう」と考えることは出来るが、どちらかというと「わざと放置して国内世論を軍拡賛成に誘導しようとした」と考えた方が自然のように思える。
ただ、前回の記事でも書いたとおり、おそらく大統領(というかブッシュ政権と言った方が良いか)は「どこか(おそらくはアメリカ国外)で米航空会社の飛行機をハイジャックする程度のテロ」を予想していたのが予想以上に大規模なものだったと言うことだろう。
と言うわけで、以前の予想は当たる可能性も出てきたと言ったところだろうか。
まあ「わざとテロリストを刺激して」という情報は今のところ無いが、知っていて黙認したのなら似たようなものなので、この予想には10点満点中の7点くらいは付けても良いかと思う。
アフガン侵攻はある程度混戦になる
これははっきり言って外れたという感じだ。
ただ、一部の専門家の言うようにベトナムの再来とまでは行かないだろうという点では当たっているし、結局ビンラディン等を逮捕または確実に殺害したという証拠を提示できていないという部分も当たっている。
一応未だ戦闘も継続しているし、米兵の戦死者もパラパラと出てもいるようだが、私の予想よりはかなり簡単に制圧したというのが正直な印象だ。
この辺の言い訳をさせていただくと、北部同盟など反タリバン勢力が予想以上に活躍したことが原因だ。
まあ私自身アフガンの情勢には全く詳しくなかったので、湾岸戦争時のようにタリバン軍と戦闘するのは基本的に米軍単独(英軍などの米友軍も含む)で行くのかと思っていたところが敗因だ。
他にも、予想以上に山岳地形による防御効果が薄かったという点もある。
この辺は米軍のハイテク技術と情報収集能力の勝利と言うところだろう。
と言うわけで、この予測は4点と言うところだろうか。
アメリカ国内では新たなテロが発生する
サリンのような毒劇物でのテロなども発生するかもしれないという予測は炭疽菌という形で当たったと言えるだろう。
ただ、私は戦闘が長引いた場合、新たに米国内でこのようなテロが散発的に発生し、米国民の反戦意識が高まる可能性があると述べたので、ちょっと事情は異なる。
とはいえ、あのような厳戒状態でも炭疽菌テロが未然に防止できなかったというところは肝要だ。
そう考えるとこの点に関しては5点くらいか。
結局、自爆テロや毒劇物テロなどはテロリストが国内に潜伏してしまったらおいそれとは防ぐことが出来ないということだ。
更に今後を占っておこう。
まず、自作自演疑惑であるが、この辺は結局ブッシュ政権側がはぐらかせて(おそらく「受けた報告はあくまでテロの危険が多少あるという程度の抽象的なもので有効な防止策はとれなかった」という方向で落ち着かせるだろう)なんとか切り抜けるだろう。
ただ、そうは言ってもこの疑惑は国民の求心力を失うには充分で、かなり国粋寄りに傾いていた世論はある程度持ち直すと思われる。
が、テロ以前に比べればまだ国粋寄りに傾いたままで、アメリカの軍拡路線は当面変わらないだろう。
次にアフガン戦線だが、こちらはこのままアメリカの勝利で収束すると思われる。
ただ、アルカイダ残党を完璧に駆逐するのはほぼ不可能だと思われ、継続的にゲリラ的な攻撃は続くだろう。
おそらくアメリカとしては散発的な戦闘は米軍駐屯の口実となるため、ブッシュ政権の軍拡路線には良い火付け役として(おそらくある程度は意図的に)温存されることだろう。
そのような情勢から米軍の中央アジアへの駐屯は続き、情勢によっては中東への攻撃と連携されることになると思われる。
ただ、現在のブッシュ政権のようなやり方を続けているとイスラム圏での反米感情はどんどん高まるだろう。
イスラエルの行動も合わさって、近いうちに再び何らかの対米テロが起きると思われる。
上述したように、自爆テロや毒劇物テロは未然に防ぐことが非常に難しい。
アメリカにはもう少し本当の意味での「世界の警察」を目指して貰いたいものだ。
そうすることが結局自国の安全にも繋がるのだから。
※皇族に対して特に敬語や敬称を付けないが、これは私のポリシーである。
先日ようやく皇太子夫妻にも子供が産まれたが、惜しくも(私自身は別に「惜しい」とは思わないのだが世間一般としてはということ)女児であった。
現在の日本国憲法では女性の皇位継承を否定してはは居ないが、皇室典範として法規上男系の男児しか皇位継承権を認めていないので、皇太子妃の年齢からして女性の皇位継承が話題になるのは当然だろう。
ちなみに、秋篠宮(皇太子の弟)以降皇室には女児しか生まれていない。
生物学的には女性の方が安定しているため、色々な要因で生命力が衰えている状況では女児が生まれやすくなるらしいので(生物としては女性が多い方が子孫は残しやすくなるので理にかなった生態だろう)天皇家は近親結婚などの弊害で遺伝的に弱まっているのかもしれない。
そうだとするとこの後、もし皇太子妃が再び懐妊したとしても男児が生まれる可能性は低いと言えるだろう。
そうなると、結局残された道としては法改正を行って女性の皇位継承を肯定するか、側室などを入れて何とか男児を設けるか位しか残されていない。
皇太子よりも若い皇位継承者は秋篠宮だけでこちらにも女児しか居ないので、皇太子→秋篠宮という系図では結局そこまでとなる。
私としては、このままの状態がしばらくは続き、皇太子が皇位を継いでから慌てて法改正を行って女性の皇位継承が認められると予想する。
その理由だが、現在の議員連中には以前として頭カチカチの戦前生まれが多く、そう言った連中は切羽詰まらなければ女性に皇位を継がせることに強い抵抗を感じるだろうということがある。
で、天皇/皇太子が共に存命であるうちはまだ次が居るので崖っぷちではない。
その状況では前述の抵抗勢力は折れないだろうし、追いつめられないと腰を上げないというお役所的な風潮では、抵抗を押しのけてまで法改正を行おうという勢力もほとんどないだろう。
と言うことでこのままの状況で天皇崩御まで行き、後が無い(とはいえまだ秋篠宮が保険としては残るのだが)という所まで来て、「直系から外れるよりは女児でも直系に」という意見が多くなってきて法改正ということになると思う。
なお、マスコミなどでは女性の皇位継承を認めた場合、現在の継承権順位が変わってしまうため問題が多く現実的でない等と言う人物もいるが、これは的はずれだろう。
まず、現在の皇位継承順位は以下のようになっている。(この順位内で「男系の男子」である必要がある)
この順位で現在の皇位継承者を並べると以下のようになる。
継承順位の規定をこのままにして「男系の男子」という制限だけを取り払った場合は以下のようになる。
つまり、実際に皇位を継承するであろう人物にはそれほど影響はなく、これと言って不都合は無いと思われる。
まあ秋篠宮が皇位を継ぐかどうかには影響が出るが、女帝を認めると言うことは秋篠宮でなく敬宮に継がせるということが元々の目的なのだからそれは問題にならない。
副次的に順位入りしてしまうのは秋篠宮の娘達と紀宮だが、実際にここまで回ってくる可能性としては敬宮に何らかの不幸が生じた場合くらいであるし、もしそうなったらそれはそれで皇太子よりも年上であり直系からは遠くなるその他の親王に継承されるよりは良いと言うことになるだろう。
それに、皇室典範では15歳以上の内親王などは自分の意志で皇族から離れることが出来るとされているし、15歳以下の内親王や親王(次の皇位継承者を除く)でも「やむを得ない特別の事由」があり皇室会議が認めれば皇族を離れることも出来る。
この規定を使えば紀宮や秋篠宮の子供達を皇族から外して継承順位から外すことも不可能ではない。
もちろん、制限の撤廃によって皇族の対象を広げるのであれば皇族が増えることになるので、後続への国費投入などの面である程度問題は残るだろう。
しかし、これとて皇族の定義は今と同じ(もしくは男性/女性の区別を無くす程度)なら別に増えることはないし、結婚問題にしても民間と同様ケースバイケースでどちらの籍にはいるかを本人達(もしくは本人達の意志+皇室会議)が選択することで特に問題はないと思う。