ここは「その他諸々」の記事のうち2001年のものを掲載しています。
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2001/09/21 風の谷のナウシカ(原作)批評
最近ようやくナウシカの原作の方を読みましたので、例によって考察と感想です。
なお、原作を読んで映画版の批評記事にもコメントを新たに追加しました。
2001/08/24 ローン会社系のクレジットカード
ローン会社系の発効しているクレジットカードについての批評です。
2001/08/16 自動車のこれから
現状の自動車に対する改善提案、将来的な予想などです。
2001/08/14 富士サファリパーク
会社が夏休みだったので富士サファリパークに泊まり(園内キャンプ場宿泊)で行ってきました。
2001/07/25 ジブリアニメ考察
最近子供がジブリアニメにはまっていましてイヤと言うほど見させられています。
そのためスタジオジブリのアニメについての考察/感想などを書いてみようかと。
2001/07/25 量子と脳と超心理学
最近の学説で神経細胞は量子的にそれ単体でもある程度の思考能力があるかも知れないと言う物があるそうです。
その辺から超心理学的現象に関しての考察をしてみます。
2001/07/23 沖縄旅行
この前沖縄旅行に行ってきましたのでその辺について。
2001/07/05 開設以前のあれこれ
開設以前の出来事等について簡単にまとめてあります。
以前から読みたいと思っていたのですが、書店でもほとんど見かけなかったため断念していたところAmazonが国内送料を無料にしたので、オンラインで購入してようやく読みました。
基本的に2巻前半までは映画の内容とかぶりますが、全体的なストーリーも設定もかなり違っています。
映画と異なるところは大体以下の通りです。
腐海中心部の浄化された土地
大海嘯後にナウシカが眠りから目覚める前の夢(?)の中に現れる浄化された土地ですが、ここにいる鳥やら普通の虫やら草木やらはどこから腐海の中心部に来たのでしょうか?
単なる想像の産物というのなら特に矛盾はしないのですが、実在する物だと言われていますし。(実際どこまでが実在する物でどこまでがナウシカの心の中の物なのかは良く解らないのですが)
万が一、何かしらの方法で腐海の外にいた生物が入り込んだとしても、後の説明でこの時代の生物はみな「ある程度の瘴気に対応するようになっているので、完璧に清浄な空気では生きられない」と言われていますから生存できないはずです。
この矛盾を解消するには、ナウシカの見た物はあくまで想像上の産物(浄化された土地があるという点以外は)だったとするか、後の説明(ある程度の瘴気が無いと生きられない)は嘘であったとするかですね。
ただ、どちらも言い訳っぽくて苦しいです。
なぜ人間が存在するのか
墓所の中には将来浄化が完了した後に再生するための人間の種が保管されていました。
ならわざわざ外界に人間を残しておく必要は無いでしょう。
それに、いちいち協力者として外界の人間を王に選んで墓所をサポートさせる必要もないでしょう。
本格的に世界の浄化を考えるなら人間などの余計な生物を残しておかずに全ての土地を一気に腐海で覆ってしまえばよいことです。
そうすれば余計なじゃまをされずに最短期間で浄化が完了し、その後に保管してあった生物を再生して元に戻せば良いだけです。
もし、墓所自体が外界から何らかの資源/エネルギー供給を受けなければならないならヒドラを沢山作って墓所周辺にサポート体制を整えれば充分でしょう。
ヴ王に癖がなさ過ぎる
皇子2人(第一/第二皇子)もそうですが、ヴ王(トルメキア国王)に癖がなさすぎますよね。
もうちょっとストーリーに噛めばいいでしょうが、全くと言っていいほど噛んでいません。
ただナウシカの脇で喚いている(と言うより合いの手を入れている程度)だけに近いです。
まあ、おそらく当初はもうちょっと一悶着しようと思っていたのをとりやめて終わらせた為にこうなったのだと思いますが、この辺がより一層「打ち切り」感を募らせます。
ちなみに土鬼の皇兄(ナムリス)も似たような感があります。
ヴ王に比べれば大分ましですが、最後があっけなさ過ぎですね。
ちなみに、ナムリスはなぜクシャナと面識があったのか(もしかしたらお互い話を聞いて存在を知っていただけかも知れませんが)も不思議ですね。
2001/09/28 追記
定番の考察記事を書き忘れていましたので、追記します。
映画版の批評記事と重複する部分もありますが、ご容赦ください。
蟲の巨大化/腐海植物の発生
映画版の考察でも書きましたが、現在の昆虫類の構成だと基本的にあのような巨大化は不可能です。
また、腐海の植物は被子植物よりも原始的な胞子植物ですし、幾ら菌類が化学物質汚染に強いからと言ってあのように進化するとは考えられません。
ただ、作品中では結局蟲も腐海植物も人工的に作られた物であることが匂わされていますので、そう考えれば不思議なことはありません。
まあ、あまり明確に語られているわけではありませんが、大体以下のような成り行きです。
旧文明の最終局面に於いて、人類は自らの首を絞めるような環境汚染と終わり無き戦争の中で衰退の一途を辿っていた。
その状況で、人類は幾つかの打開策を考えつく。
一つは、圧倒的な力を持つ神として巨神兵という裁定者/調停者を作りだし、戦闘行為自体をやめさせようと言うもの(巨神兵は自らの判断で戦闘が行われている地域に赴き、警告しても戦闘をやめない人間達を焼き払う)で、もう一つは環境汚染物質を結晶化して、生物に無害な砂のような物質に変換する仕組みとしての腐海植物だ。
(これは完全に私の推測ですが)この2つの打開策は巨神兵→腐海という順に別のグループが実行に移した。
その結果、巨神兵と人間達の戦闘で火の七日間という大戦争がまず起こり地上はほぼ焦土と化してしまい、その後に腐海が出現し生き残った人間達の居住可能地帯を狭める。
また、腐海を作り出したグループは、腐海植物の森林が生き残った人間達によって破壊されないため、そして一つの生態系として森林が効率的に繁殖できるようにするため、巨大で攻撃的な蟲達を作り出す。
さらに、世界の浄化が終了したときに平和な社会を構築できるよう調整された人類の胚やテクノロジーを納めた墓所という物を建造した。
旧文明はバイオテクノロジーに長けた文明だったようですので、菌類を元に腐海植物を作り出し、昆虫を元に巨大な蟲を作り出すことも十分可能だったのでしょう。
ちなみに、王蟲だけは思考能力とテレパシーで他の蟲たちに指示を与えることが出来るようですので、王蟲は蟲たちの司令塔のような役割を持っていると思われます。
トルメキア
まず、トルメキア皇室についてですが、クシャナはヴ王の第4子で、ただ一人先帝の血を引く者だと言われています。
つまりクシャナの母が先帝の娘で、ヴ王は王家の血筋ながら(「我が血は限りなく古くそして常に新しい」などと言っているので)直系ではなかったものの、先帝を追い落とすなどして皇位についたと言うことでしょう。
皇位を継ぐ際に何らかの根拠が必要だったなどの理由で、クシャナの母を后として娶ったものと思われます。
他の皇子とクシャナは腹違いと言うことになりますので、皇子達は側室(或いは1夫多妻制)の子供であるという可能性が強いのではないかと思われます。
つぎに軍の構成ですが、クシャナの軍団が第三軍と称されていて、前線で戦っていたのが3皇子達の率いる第二軍のようです。
おそらく第一軍はヴ王自らが率いている部隊なのでしょう。
第三軍は3連隊からなりそれぞれ約千名程度の兵力のようですが、その他の軍の規模は不明です。
また第三軍は重騎馬兵が主力のようです。
皇室の経緯から考えると、第三軍は一度は殺そうとしたクシャナに与えられた軍隊ですし、第二軍は3人の皇子で率いているのですから、第三軍の規模は比較的少ないものと思われます。
そうすると、少なく見積もっても第二軍は第三軍の3倍程度の兵力はあるでしょうから1万名程度となり、主力は航空機を使った機動部隊っていうところでしょうかね。
ヴ王の性格からして(自分の子供すら信用していない)自分の直轄部隊は最強にしておきたいでしょうから、第一軍はおそらく第二軍+第三軍より大きな規模となって1万5千と言うところでしょうか。
文化的な面では、コルベット/ケッチ/バムケッチ/バカガラス(戦列艦)などの有翼大型武装航空機を保有しているのはトルメキアだけですし、地理的にも王都トラスは旧文明都市遺跡上かつ故エフタルの勢力範囲(だと思われる)に位置するところからして大型有翼航空機の建造技術に秀でているのだと思われます。
他には土鬼と比較して大口径砲が無い(砲撃には全てロケット弾を使っている)、トリウマを使った騎兵と言うところが特徴でしょうね。
ただ、技術力的に機関銃が作れて大口径砲が作れないということは考えにくいので、ロケット弾しか持っていないのではなくそれしか使っていないだけかもしれません。
攻城砲のような大きくて重そうな砲は航空機で運搬することが難しいでしょうし、土鬼軍と比較して制空能力が高いトルメキア軍は航空機からの爆撃を使える可能性が高いので大口径砲は無用の長物となるという理由でしょうかね。
宗教的には一応キリスト教ライクな教会組織があるようですがそれほど浸透していないようで、教会の影響力も余り強くはないようです。
風の谷及びトルメキア辺境諸国
風の谷を初めとするトルメキア辺境諸国は故エフタルの生き残りという設定で、トルメキアとの盟約によって自治権を保ってはいるものの、トルメキアからの要請があれば従軍しなければならないということになっているようです。
ガンシップやメーヴェなどトルメキアにも土鬼にもないような独特の文化を持っているのはエフタルの生き残りと言うところに由来するのでしょう。
一応、トルメキア自体も故エフタルの勢力圏内だったとは思われますが、エフタルから見れば辺境であったため、ガンシップのようなオーバーテクノロジー機器が残されていないものと思われます。
辺境地域には何か特定の宗教のような物はないようで、文化はトルメキアとも土鬼とも異なっています。(両者の中間的存在に見える)
地上移動手段としては、トルメキアと同じトリウマではなく土鬼と同じ毛長牛を使っていますが、この辺は土鬼も辺境地域も農業メインであるためだと思われます。(畑の耕作にはトリウマより牛の方が向いているでしょうから)
ちなみに、ペジテは工房都市で旧文明の遺跡からエンジンなどのオーバーテクノロジー機器を掘り起こしていた国のようですので、他の辺境諸国とは異なる扱いだった可能性が高いです。
アスベルが多少土鬼の言葉を話せるところからして、ペジテは土鬼諸国とも取引があったものと思われ、完全にはトルメキア配下でなかったと言う可能性が高いでしょう。
ちょうど、戦国時代の堺のようなものでしょうか。
そう考えると、巨神兵を発掘したと言うだけの理由で皆殺しにされた理由もある程度頷けます。(ちょうど土鬼と戦争を始めるところだったので、土鬼にエンジン等が供給されるのも阻止したかった)
エフタル
故エフタルは火の七日間で失われた技術を唯一残していて、巨大な航空機などを建造し繁栄を極めた国だったそうです。
ですが、約400年ほど前に王位の継承問題から内戦になって、兵器を作るために王蟲を殺して殻を取ったために大海嘯を招いて滅びたそうです。
ただし、エフタルがどの程度の期間存在していたのか、火の七日間を生き延びた国家だったのかどうかは定かではありません。
可能性としては、火の七日間の前から存在していた国家であったか、火の七日間の後に生まれた国家だったかですが、どちらともそれなりに根拠を持っています。
まず、戦前から存続しているという可能性ですが、ペジテに未使用(と思われる)の巨神兵が残されていたと言うところや旧文明のエンジンなどが残されているというところが根拠になります。(もしかしたらエンジンは旧文明の物ではなくエフタルで生産された物だという可能性もありますが)
つまり、未使用巨神兵や多量のエンジンなどが残されていると言うことは、ペジテが旧文明で巨神兵を作った国の工業地帯、もしくは軍事基地だったということになり、巨神兵を自ら作った国ならば巨神兵に攻撃されることはないと言う理屈です。
次に、戦後に生まれた国家であったという可能性ですが、エフタル圏内(=トルメキア辺境地域)にセラミック鉱山となっている宇宙船の残骸があるところからして、恒星間/惑星間飛行などを行っていた宇宙船が戦後に帰還し、荒野と化した地球に新たな国を作ったということが考えられます。
まあ、エフタル中心部とされる地域とセラミック鉱山は大分離れていますが、宇宙船で降り立った土地が農耕などに向かなかったため(一度着陸した宇宙船は移動不可能だった)に離れた場所に国を作ったと考えれば十分説明は付きます。
ちなみに、その時代の文明がどのような物か解らないですが、普通恒星間航行をするような大型宇宙船なら直接地面に着陸することは考えにくい(巨大な母船を離着陸させるのはエネルギーの無駄なので普通は軌道上に母船を留めたままシャトルのような物で地上に降りる)ので、シャトルでエフタル中心地に降りて集落を作った乗員が、機器類を利用する目的で母船を宿営地からある程度離れた海際(安全のためと母船の損傷を軽くするため)に落としたと考えることも出来ます。
で、どちらの説が有力かと言うことになりますが、これだけの情報ではどちらとは決めがたいですね。
個人的には後者のほうが絵になるので良いような気はしますがね。
土鬼(ドルク)諸侯国
土鬼とは基本的に民族の名称で、幾つかの侯国及び辺境を連合させて一つの帝国としています。
ちょうど旧ソ連や建国当初のイギリス(元々UnitedKingdom=連合王国)、江戸以前の日本みたいな感じでしょうか。
ただ、神聖皇帝はどちらかというと宗教を利用して各侯国を統べていた感じなので、中世ヨーロッパで教会が大きな実権を握っていた時代に近いかも知れません。
初代神聖皇帝(ナムリス/ミラルパの父)が政権を奪うまで(200年前位?)は土王クルバルカ(チククの祖先)が統べていたようで、それ以前にも国は存在していたようです。
と言うわけで、少なくともエフタルが健在の頃にも土鬼には何らかの国があったようなので、当時は土鬼vsエフタルという構図があった物と思われます。
まあ、その関係は友好的な物であった可能性も充分にありますが、土鬼に有翼航空機が無い(皇帝用の連絡艇は有翼に見えるが飛行瓶と同じエンジンを装備しているようなのでおそらく翼は浮力を得るための物ではないと思われる)ことから考えると敵対関係にあった可能性が高いでしょうか。
土鬼の航空機は浮砲台/飛行瓶/皇帝用連絡艇が出てきますが、浮砲台はジェット系(ロケット含む)で、飛行瓶は反重力系、連絡艇はその中間と言った感じです。
上記のように有翼航空機が無いのが特徴です。
更に、トルメキア軍には無い(上記で書いたとおり無いわけではないかも知れませんが)大口径砲(攻城砲、浮砲台の対地攻撃砲)を持っています。
ちなみに、墓所の内部で移動に使われているカプセル城の物は明らかに反重力系のようですので、航空機の反重力系エンジンは墓所からの技術でしょう。
その他は基本的にトルメキアと同じ水準ですね。
それから、土鬼の技術で忘れてならないのはバイオテクノロジーですね。
人工的に蟲や腐海植物(の変種)を育てたりしています。
こちらは完璧に墓所からの技術です。
土鬼は宗教の影響が強く、神聖皇帝前からある土着宗教と神聖皇帝が国を統べるために作り上げた宗教の2つが混在しています。
まあ日本でも神道と仏教が混在しているのでこれに似たような状況でしょうが、異なっているのは神聖皇帝が土着宗教を払拭しようとしている点ですね。
文化的には基本的に農業国らしく、トルメキアのような職業軍人はほとんどいないと言った感じです。
航空機
この時代では船と言えば航空機のことを指すようで、川を下ったり渡ったりするボート以外水に浮く船は出てきません。
と言うことで、船とか艦と呼ばれている物を含めて、各航空機の特徴や考察などをまとめました。
バカガラス(戦列艦)
正式名称はなんなのか解りませんが、通称バカガラスと呼ばれています。
一部「戦列艦」と呼んでいるシーンもあるので、これが正式な艦種名かも知れません。
主翼2枚と傾斜垂直尾翼(傾斜しているので水平尾翼も兼ねているかも)からなり、主に兵員や物資等の輸送目的で使われる物と思われます。
ただし、似たような形の別の艦種も出てきます(特に説明もなくこまに小さく描かれているだけですが)し、武装も常設されているので、完全な輸送艦と言うよりは強襲揚陸艦的な性格でしょうかね。
武装は随所にある機関銃のみで、運動性能も装甲もダメダメですが上記のような目的に使うなら充分なのでしょう。
ちなみに、エンジンはおそらくペジテで発掘された物だと思われ、これは水を燃料とするロケットエンジンのようです。
おそらく低温核融合炉(と言っても冷たいわけではなく摂氏1億度以上といった通常の核融合反応に比べると低温だと言うだけです)のような物になっていて、高温/高圧の反応ガス(水を燃料とするならまずH/Oに分解してHe/O2或いはCO2)を噴出するような物でしょう。
おそらくメーヴェ以外のジェット推進系航空機は全て同じようなエンジンを使っている物と思われます。
装甲コルベット
名称の由来は帆船時代の軍艦にあるようです。(コルベットという名称は現在でも使われているようですが)
特徴は4枚の主翼ですね。
垂直尾翼及びその役目をになう物はありませんので、ヨーコントロールの手段としてはエンジン出力の調整(左右のエンジン出力を変化させる)やノズルの向きでしょう。
基本的には船団の対空防衛や敵航空機への対空攻撃が主な任務で(まあ対空対地両方に使えるとは思いますがどちらかというと対空メインといった印象です)、機動力に優れていると思われます。
武装は各部に設置された機関銃と前方攻撃用のロケット弾のみです。
ちなみに、コックピットは下半分がガラスという(現在の航空機としては)特殊な構成ですが、対空戦闘がメインだとするとこの形はまずいだろうと思います。
とは言っても、基本的にメインターゲットは土鬼の浮砲台でしょうから、高々度から急降下しつつロケット弾をぶち込むといった急降下爆撃的戦術を使うなら理に適ってはいますね。
皇室用重コルベット
3皇子が乗っている船で、基本的な構造は装甲コルベットと同じですが、サイズも大きく装甲/武装もかなり豪華になっています。
戦闘シーンはあまりないので武装の詳細は解りませんが、2砲身/3砲身の遠隔操作機関砲(一般的な機銃よりも口径は大きそう)が随所にあるのは確認できます。
おそらくロケット弾も装備しているでしょう。
装甲はかなり厚いようで、ケッチに衝突しても全く問題ないようですし、ガンシップの主砲弾を主翼の付け根にくらっても飛行できているところからして、戦車並といった感じでしょうか。
おそらくコルベットといってもこの船は実際に戦闘(というか攻撃)することはまず無いのでしょうから、武装は自分自身を守るためと言うところでしょうね。
ケッチ
こちらも名称の由来は帆船のようです。
2枚の主翼とV字尾翼(水平/垂直を兼ねる)が特徴で、主翼より前は装甲コルベットとほぼ同じ構造です。(もちろん装甲は薄いのでしょうが)
これは基本的に現在の航空機でも採用されている構成なので運動性能は特に問題ないでしょう。
武装はおそらく機関銃1門(主翼部分の胴体上)と前方攻撃用のロケット弾で装甲コルベットの小型版と言ったところでしょうか。
用途は装甲コルベットと似たような物でしょうが、小型で武装や装甲も少ないところからして船団護衛がメインだと思われます。(コックピットは下だけでなく上もガラス張りなのでより船団護衛にはむくでしょう)
バムケッチ
2枚主翼なのはケッチと変わりませんが水平尾翼が主翼より前にある前方尾翼タイプの機体です。
主翼の途中にちょっとした出っ張りがあるので、これが垂直尾翼を兼ねているのかも知れません。
武装や装甲は装甲コルベットとほぼ同じだと思われますが、コルベットよりやや大型ですので、船団護衛や対空任務よりも対地攻撃がメインだと思われます。
ガンシップ:風の谷
風の谷のガンシップは2枚の下部主翼オンリーで尾翼類は一切無し、2人のりで後席はエンジン/通信担当、前席は操縦及び攻撃担当のようです。
尾翼類なし&下部主翼&上反角なしなので安定性はかなり悪いと思われ、当然フライバイワイヤなどではないでしょうから操縦はかなり難しいと思われます。
尾翼類がないのでヨーコントロールはコルベットと同じくエンジン出力制御、ピッチ/ロールコントロールは主翼後端のエルロンでしょう。
ガンシップのエルロンは上下2枚構成になっていてエンジン噴射は主翼からなのでエルロンは可変ノズルの役目も持っていることになり、機動性は十分確保できるでしょう。
ちなみにブレーキを掛けるときには2枚のエルロンを上下に開いてエンジン噴射を上下斜め前方に噴射(逆噴射)します。
装甲は王蟲の殻を使っているようですが、ガンシップ自体の建造技術は既に失われているようで、ナウシカの使っている物も100年前に建造された風の谷最後の1機だそうです。
おそらく、エフタル時代に王蟲の殻で建造された同型機が元だと思われますが、100年前に壊れた同型機の部品を寄せ集めて最後の1機を建造した物と思われます。
武装は2砲身の主砲と、おそらく機銃が2門あります。
主砲は単発(一度着陸して次弾を装填しないと撃てない)のロケット弾(アスベル操縦時に一度主砲弾を追い越してしまいますし、墓所でミトが手動点火した後炎を噴射していたので)のようです。
機銃の方は1度も撃たれていないので本当にあるかどうか解りませんが、前から見ると主砲口の間の両サイドに小さい穴があるので機銃だと思われます。(まあ、もしかしたら単なる通気穴だったりするかも知れませんが)
それから、風の谷以外の辺境国家にもガンシップはあるようですが、ペジテ以外は大体同じような構造のようですね。
メーヴェ
ナウシカが愛用している一人乗りの小さい飛行機。
凧とも言われるように、ハンググライダー(とは言っても形状は大分違いますが)にエンジンを付けたような物です。
構造は2枚の主翼にエンジンと操縦把(そうじゅうは:本体の上に突き出ている手すり状の部分)を付けただけのような単純な構成で、操縦は基本的に重心移動でしょう。(エンジン出力の制御は何らかの操作をする物と思われますが操縦把が折れたときはベルトで代用していましたので、胴体部分にレバーなりペダルなりがあるのでしょう)
なお、主翼にはエルロン状のものがついていますが、操縦桿などがあるわけではないので、フラップ的機構(バネ仕掛けになっていて速度が落ちると自動的に降りてくるとか)だと推察します。
それからエンジンですが、他のジェット系エンジンと違ってメーヴェは空気の取り入れ口を持っています。
ですので、ロケットではなくジェットエンジンであるという可能性が高いでしょうか。
おそらく低温核融合炉+プラズマジェット(空気を電離させて磁力カタパルトによって加速する)と言った感じではないかと思われます。(コンプレッサーやタービンはなさそうなのでターボジェット系でないのは確かですし、静止状態でも点火しているのでラムジェットでもありません)
武装は全く装備されていませんが、ナウシカは長銃(猟銃みたいなやつ)や手銃(拳銃/短銃的な物)をメーヴェから撃つことができるので、対人ならある程度の攻撃力を有しているとも言えます。
ちなみに故エフタルでは武装メーヴェもあったようで、メーヴェ自体辺境諸国では特に珍しくない乗り物のようです。
ガンシップ:ペジテ
ペジテのガンシップは風の谷の物と全く形状が異なっていて1人乗りです。
形状的にはカプセル上の胴体に翼端垂直尾翼を備えた主翼2枚、エンジンは単発で胴体後部にあるようです。(スターウォーズの帝国軍戦闘機に似ていますよね)
主翼は一応ありますが翼面積はかなり小さく、異様に肉厚(どちらかというと円筒に近い)ですので飛行機と言うよりはロケットに近い物でしょう。
機動もおそらく可変ノズルによる物だと思われます。
武装は機銃のみですから、攻撃力は余り強くないようで、バカガラスのように装甲の薄い相手なら充分ですが、コルベット等装甲の厚い相手では勝ち目は薄いようです。
実際のところ、クシャナ軍との戦闘でもコルベットからは逃げるだけで狙うのは主にバカガラスだけでしたしね。
それから、装甲ですが風の谷のガンシップを修理するときに、アスベルが「王蟲の殻の弾性はすごいね。セラミックだったらバラバラだ」とか言っていましたので、どうやらセラミックのようです。
と言うことで、こちらはおそらく現有技術(とはいえエンジンは発掘品でしょうが)をつかってペジテで建造された物でしょう。
浮砲台(うきほうだい)
土鬼の主力航空機ですが、こちらは完全に船に近いですね。
翼はなく、6箇所(船体左右の前/中央/後)に設けられたエンジン(といっても1カ所に複数のエンジンがついていますが)で浮力も推進力も得ています。(もしかしたら他に反重力系エンジンも付いているのかも知れませんが不明です)
さらに、船体後方にも推進専用エンジンがついています。
船体は巨大で武装も艦船レベル(多数の機関銃、甲板上に多連装ロケット、船体側面及び下部に大口径砲)ですが機動力はかなり悪いようで、基本的には対地制圧攻撃や兵員等の輸送が主な用途だと思われます。
そもそも、土鬼は軍隊と言っても職業軍人ではないようですし、船も大部分は各部族で持っている物のようですので、戦闘がメインというわけでもないのかも知れません。
装甲ですが、僧会の戦艦は炎上した浮砲台の炎と残骸に包まれてもたいしたダメージを受けていませんでしたのでおそらくセラミック製だと思われますが、各部族/侯国所属のもの(マニ族の船など)は大部分が木製です。
ただ、その構造からエンジンなどクリティカルな部分がやられなければ、かなり被弾しても簡単に落ちることはないでしょう。(まあ火災が起きたらひとたまりもありませんがね)
飛行瓶(ひこうがめ)
4人乗り程度の壺型航空機で、反重力系のエンジンを搭載しているものと思われます。
当然その構造から垂直離着陸もホバリングも可能で、反重力エンジンは下部にある円錐状の回転体です。
武装は機関銃と、機体中央の四方にある小型ロケット弾(原作中では使われていませんが映画でペジテが使用していた物と同様だとすれば)だと思われますが、金属orセラミック製の分厚い壺と言った感じなので、機関銃程度なら被弾してもダメージはほとんど無いと思われます。
基本的に戦闘用と言うよりはちょっとした輸送/連絡/策敵用でしょうが、巨神兵をシュワに運搬している時などは運搬中の戦艦を護衛して(いるように見えた)いましたので、機動力の乏しい浮砲台の対空護衛という目的も担っているかもしれません。(というかあのときはつり下げられて無防備な巨神兵を護衛していたのかもしれませんがね)
神聖皇帝用連絡艇
戦艦(僧会の浮砲台)に搭載することが出来、皇帝が足代わりにつかう航空機です。
定員はおそらく10〜20人程度とケッチなみでしょうが、飛行瓶と同じ反重力エンジンを装備しているため翼が短く機体自体は小型です。
エンジンは上記の通り反重力エンジン4基を装備していますが、推進用にロケットエンジンも装備しているようです。
武装は無いと思われます。
銃火器
人間が手に持って使う銃としては、長銃/手銃があるようです。
長銃はその名の通り長い銃口を持つもので、風の谷の物はシングルアクション/単発の猟銃様としたものです。(他にも土鬼の銃剣などありますが基本的には似たような物だと思われます)
手銃は拳銃のようなものでリボルバー式の多連発ものやら単発物やら色々あるようです。
また、単行本の付録解説で風の谷の物は有翼弾(爆弾のように小さい翼のついた弾でその翼によって直進性を保つのですがライフルよりも精度は劣ります)を使うとか、ライフル(銃身内側に螺旋溝を付けて弾丸を高速回転させることにより直進安定性を得る)は存在しないとされていますので、他国の長銃も手銃もほぼ同様だと思われます。(要するに火縄銃的な物か有翼弾かのどちらかと言うこと)
他に、銃としては機関銃がありますね。(単純に上記長銃を自動連射式に下程度の物でしょう)
対人/対空に使われていますが、破壊力も命中精度もいまいちなようです。
あとは重火器の部類で、土鬼軍の攻城砲/浮砲台の火砲/ロケット弾などですが、火砲は基本的に上述した各銃を大きくしたような構造でしょう。
攻城砲には砲口のアップシーンで螺旋のような溝が見えますが、ライフルが存在しないのならこれも有翼弾を使っているのでしょうから、溝は翼のはまるものだと考えるとしっくり来ます。
ロケット弾はその名の通り誘導機構など持っていないただのロケット弾です。
戦闘様式
サパタの攻防でクシャナは抜刀しての騎馬突撃を行いますが、機関銃がある時代に騎馬突撃が出来るのかというのは大きな疑問として残ります。
まあ、あの作戦では敵の裏をかいて、かつ砲撃の煙に紛れてということだったので機関銃で攻撃されることはあまりなかったのかもしれませんが、多くの場面で通用する戦法ではありませんので、そのような状況であれば騎兵隊自体が存在しなくなるでしょう。(現在のアメリカ軍騎兵隊はヘリに乗っているように)
まあ、戦車はいないようですので、地上の機動戦力と言えば馬だけと言うことにはなりますから、装甲(鎧)でどの程度敵の弾が防げるのかが鍵でしょうか。
攻城砲破壊作戦の帰還時にナウシカを護衛した装甲騎兵は数発の銃弾を浴びただけで射抜かれていましたが、あれは後ろから撃たれたためだと考えれば前からの銃撃には結構耐えられるのかも知れません。
あとは馬ですが、トリウマは足が細くその他の部分はほとんど装甲を付けているようなので、こちらも前からの攻撃なら結構耐えられるのでしょうか。
と言うことならば、戦車の存在しない戦場では砲撃と空中からの援護があれば、地上の機動戦力として騎馬兵もそれなりに通用する可能性はあります。
とは言ってもさすがに刀が主武装では使えないでしょうから、刀はあくまで飾りと接近戦用で、普段は銃や榴弾を使うのでしょう。
なぜ戦車が無いのか
映画版では戦車も出てきますが、原作では戦車はまるっきり出てきません。
おまけに上記のように騎兵隊がいると言うことは、戦車が実戦投入されていないとみてまず間違いないでしょう。
この点を考えると、動力が作れないために戦車自体が存在しないということが考えられます。
石油燃料などなさそうですので内燃機関は難しいかもしれませんしね。
ちなみに、胞子を焼くために使っているバーナーのような物は石油系の燃料を使っているかも知れませんが、メタンガスやアルコールなどの生物作用で作られる可燃性物質を使っている可能性も充分ありますので、やはり石油類は枯渇(或いは採掘不能)していると見るのが妥当でしょうか。(ガス系の気体燃料では液化出来ないと体積が大きい割に運転時間が小さくなってしまうので現実的に戦車などには使いにくいですし、生物作用では余り大量生産が出来ません)
しかし、蒸気機関などの外燃機関なら作れそうですし(木炭くらいはあるでしょう)航空機にロケットエンジンが使われているのですから、それをそのまま流用してタービンを使えば回転運動を得ることが出来ます。(タービンが作れないならロケット噴射で推進する戦車を作るという手もあります)
ですから、技術的に作れないと言うことは無いと思われます。
あと、考えられるのは作れるけど作らないのか、作ってあるが実戦投入されていないのかでしょう。
作らない理由としては貴重なエンジンを使うなら戦車を作るより航空機を作る方が優先だということ、投入されない理由としては重くて航空機で運ぶのに無理があり、侵攻作戦には使えないと言うことくらいでしょう。
まあ一番ありそうなのは、航空機用のエンジンはもったいないので使えず、蒸気機関では大きくなりすぎて実戦で使い物にならないため作っていないということくらいでしょうか。(自国の拠点防衛なら攻城砲のように自走できない火砲で充分ですし)
クシャナはなぜ陥れられたのか
まあ、表面的にはヴ王及び3皇子に邪魔者扱いされてということですが、ならば最初から軍団など持たせずにお姫様として城に囲っておけば問題ないはずですし、ペジテの攻略など重要(と思われる)作戦を任せるのもおかしな話です。
まずどうしてクシャナが軍団を持つことが出来たかというところからになりますが、クシャナはただ一人先帝の血を引いていると言うことですので、トルメキア国内では先帝一派(貴族や軍高官)が未だそれなりの発言力を持っているということが想像できます。
つまり、そう言った一派がクシャナを推しているということです。
そうなるとヴ王としても全くないがしろにするわけには行かなくなり、新兵や騎兵などあまり使い物にならなさそうな兵隊ばかりを集めて、クシャナに与えたと言うことになるでしょう。
実際、機関銃がある世の中では騎兵の重要性が低下している物と思われますしね。
ですが、クシャナはそのような状況をカリスマ性と優れた頭脳で打開したのでしょう。
その結果、ヴ王や3皇子の予想に反して第三軍はクシャナへの忠誠が非常に高い精鋭部隊となったと。
そう言った状況に困るのはヴ王と3皇子です。
どの罠をだれが張ったのかはいまいちはっきりはしませんが、時系列順に言うとまずヴ王はクシャナにペジテ攻略を言い渡します。
ただ、上でも書いたようにこれは結構重要な役回りですし、もし巨神兵を上手く手中に入れたクシャナが叛逆すればまずいことになるのは目に見えていますので、勝ち目のない戦だったのだと思われます。
戦力的にペジテがどのような状況だったのかは解りませんが、工房都市だったことから技術力はかなり高かったと思われ、上の方で書いた予測のようにペジテが土鬼とも関係を持っていたのなら、(いつトルメキアから攻撃されるか解らないので)それなりの防衛力を備えていたでしょう。
アスベルの乗っていたようなガンシップを沢山保有していたと思われます。
しかし、クシャナはお得意の奇襲戦法で予想に反してペジテをあっさり攻略してしまったと。
どのような手を使ったのかは解りませんが、おそらく少数精鋭で反撃の暇がないほどの電撃作戦を展開した物と思われます。
そのような状況でペジテ側はブリックで王族などを脱出させるくらいしか出来ないまま皆殺し状態となって、アスベルはブリックが逃げ延びるための時間稼ぎのために自らガンシップで敵の足止めをしたと言うところでしょうか。(そのためにブリックを追跡できたのはコルベット1機のみだった)
あとは作品中でも説明されているように、巨神兵を起動するための秘石が見つからないため、それを口実にヴ王はクシャナに小数部隊での腐海越え南進作戦を命じ、第三軍の主力を第二軍に組み込んだというところでしょう。
土鬼に情報を漏らしたのがヴ王本人なのか3皇子なのかは解りませんがね。
ちなみに、最終局面ではヴ王は「良い奴」な感じになってしまっています。
とても我が子を殺そうと画策するような感じには見えません。
粗野で暴力的なところはありますが、あまり策を弄して陥れるというタイプには見えませんね。
と言うことで、密かにヴ王自体はそれほど陰湿なタイプではなく、策を弄して陥れるのは3皇子や取り巻きの考えである(直接の命令はヴ王本人だとしても)可能性は高いかも知れません。
最後の最後(クシャナに皇位を譲ると述べている辺り)では「墓所の光が毒気を抜いた」などと言っていますが、実際にはナウシカに感化されたか死に際になって素直になれたというところなのでしょう。
巨神兵
ナウシカによってオーマと名付けられた巨神兵はペジテの坑道から未使用(だと思われる)の状態で発見されました。
で、秘石と呼ばれている球体を付属ボックスの穴にはめ込む(正確には右の溝から左の溝に移しただけですが)ことで自ら肉体を構成しましたが、火の七日間の再現を恐れたペジテの技術者によって秘石が外され、成長は一定段階で停止していたようです。
その状態でペジテは攻略され、その後土鬼に再度攻略されて巨神兵は土鬼に渡りましたが、土鬼は秘石を持っていなかった(そもそも秘石の存在すら解らなかった)ためにヒドラ培養の技術を転用して巨神兵に肉付けを行ったという経緯です。
あとは、人工子宮に包まれた状態でナムリスの元に運ばれてきたところをナウシカ(直接攻撃したのはミト)がカンシップで攻撃し破壊しようとしましたが、外側を包んでいた人工子宮を焼いただけにとどまり、子宮から出たことで巨神兵は目覚めます。
目覚めた巨神兵はなぜか(秘石を持っていたから?)ナウシカを母親だと錯覚し、ナウシカは秘石を渡して(というか差し出したら光を放って崩れたのですが)完全に巨神兵の母親(というか指導者)と認識されます。
ナウシカが名前を授けると知能レベルが向上して自分は裁定者/調停者であると言うようになり、シュワでは警告を無視して攻撃を続けるトルメキア軍を壊滅させました。
以上の経緯から推察すると、まず巨神兵は単に兵器として作られたわけではないと言うことが伺えます。
作品中でナウシカが述べているとおり、兵器として使用するなら人格は邪魔ですからね。
ただ、ナウシカがユパを助ける冒頭部分で、ナウシカが巨神兵化石の頭部に入るシーンがありますが、その内部にはコックピットと思われる機器類が列んでいます。
そうすると巨神兵には自立運行型と有人操縦型の2種類があったことになります。(もしかしたらオーマの頭部にもコックピットがあったのかも知れませんがナウシカを手で抱えて運んでいる辺りからするとそう言うこともないでしょう)
上の方でも書いたように、オーマの動向からすると巨神兵の主目的は終わり無き戦争を圧倒的な力で押さえ込んで終わらせることにあったと思われます。
そう考えると人格をもった裁定者/調停者という設定は頷けます。
そして、人間がある程度方向性を指示する必要もあったのでしょうから、母親的存在の人物を巨神兵達と共に行動させられるように、有人型の巨神兵も作ったのではないかと思われます。
それからオーマはなぜ腐っていたかですが、理由としては2つ考えられます。
まずは、秘石を外された状態で土鬼博士が強引に成長させたため、本来の肉体とは馴染まなかったという理由。
もう一つは、そもそも未使用で残されていたところからして未完成だったか不良品だったという理由です。
どちらもそれなりに信憑性はありますが、どちらかというと後者の可能性が高いように思います。(せっかく作ったのに起動しなかった理由が解らないので)
あと、動作原理ですが、映画版の考察でも書いたように武装関係はどう考えても生物エネルギーで賄える物ではありませんので、動力源は骨格内に納められていると見てまず間違いないでしょう。
作品中で毒の光(放射線を含む光だと思われる)を出しているところからして、巨神兵はおそらく核分裂系のエネルギー源を利用していると思われます。
毒の光が外に漏れだして自分自身の肉体をも蝕んでしまったのは、肉体が腐っていた理由と同じでしょう。(つまり不良品だったためか本来の肉体でなかったため)
それから、調停者として使うにしても生まれた直後の乱暴ぶりは困りものですよね。
あれではちょっと使い物になりません。
その辺を推察すると、まず未だ不完全な状態で目覚めてしまったと言うことが考えられます。
で、目覚めてみると母親と思われる人間(秘石を持っている人間)が攻撃されていたために攻撃本能が先走ってしまったと。
本来は静寂な場所で肉体が完全に完成するまで眠っていて、目覚めと同時に秘石を手にした指導者(母親役)が名を与えるという手順を踏むのでしょう。(人工的に作ったとはいえ生物なのでそうなってしまったのでしょう)
そうすれば問題なく調停者として使うことが出来ます。
ちなみに、作品中でナウシカが巨神兵の歯に商標を発見しますが、東亜工房(東○工○なのは確実っぽいですが2文字は良く読めないので東京工業などかもしれません)と書いてありますので、巨神兵(もしくは部品だけかも)は日本/中国等の漢字文化圏で作られた可能性がありますね。
墓所と巨神兵を作った人々
墓所や巨神兵を作った人々はどのような目的/計画を持っていたのかを推察します。
上でも書いたように、作品中では語られていませんが私は墓所を作った人々(腐海や蟲も同じ)と巨神兵を作った人々は別のグループだと思います。
理由としては、巨神兵が墓所自体も破壊しようとしたこと、墓所は戦争を止めようとしていないこと等です。
そもそも、巨神兵が調停者として作られたなら、それを作った人々は争いをやめさせようと言う意図があったと思います。
もし、単に文明を焼き払うだけの目的(腐海で地上を覆うにはそうする必要もあるでしょうから)ならば調停者という位置づけはおかしいですので、シヴァ神のように完全に破壊し尽くして再構築するという方が理に適っています。
ですから、墓所を作った人々は巨神兵が世界を焼き尽くして文明がほとんど崩壊した(していく)のを見てから、腐海/蟲/墓所を作ったのでしょう。
まあ計画や準備はその前からされていたかも知れませんが、実行に移したのは少なくとも火の七日間の後になると思われます。
人を改造したのはだれか
庭園(墓所の文化/生物貯蔵庫)の主とのやりとりで、この世界の人間は完全に清浄な空気では生きられないと言うことが言われています。
またはっきり語られていませんが、どうやらその特性は自然に出来た(汚染に対する)耐性ではなく、誰かの意志によって植え付けられたものであるようです。
そうすると誰がなんの目的でそのようなことをやったのでしょうか?
次の考察とも重なりますが、墓所に人類の胚が納められていて、浄化完了後に再生できるのならそこまでして人類を生かしておく必要はないので、墓所を作った人がやったとは考えにくいです。
ただ、よく考えるとこの「耐性」は別に腐海の瘴気に対する物ではなく、環境汚染物質に対する耐性であることは容易に想像がつきます。(マスクがなければ腐海の瘴気にやられてしまいますし、腐海植物が汚染物質を取り込んで一部を瘴気として排出しているなら微量の瘴気≒環境汚染物質ですから)
そう考えると、人類は火の七日間よりも大分前に環境汚染された地球で生きてゆくため、自分たちの体に耐性を持たせたのだと考えれば説明が付きます。
また動物や植物についても、環境汚染で育たなくなったため食料などに困るようになって耐性を植え付けたと考えることが出来ます。
墓所はなぜ人を生かしたか
当初の記述でこれは矛盾点としてあげましたが、もう一度考察してみます。
まず、墓所の目的から考えれば外界に人間が存在している必要性は全くありません。
となれば人間を生かしておく理由としては、墓所の存在自体に外界の人間による何らかのサポートが必要であるか、単に人間を滅ぼす手だてを持っていなかったかのどちらかであると思われます。
まあ、墓所を作った人々が感傷的に生き残った人々をむざむざ殺すのが忍びなかったというだけの可能性もありますが、結局腐海に飲まれるか浄化に耐えられなくて滅びるかするわけですのでこれも余り信憑性はありません。
ということで、先の2つの理由を考えると、まずサポートは必要なさそうです。
前にも書いたように必要ならヒドラを使えば済む話でしょう。
どこかで、人間の死体が墓所の食料だという意見を見ましたが、作品中ではヒドラの培養に人間の死体も使われていただけですし、高度なバイオテクノロジーで作られている墓所が人間の死体だけを食料にするとは考えにくいです。(人間の魂とか言い出すと999の世界に入ってしまいますしね)
そうするとこの理由はまず成り立ちません。
もう一方の「滅ぼす手だてを持っていなかった」という理由ですが、墓所自体は動くことが出来ませんのでその可能性は充分あります。
もちろん、墓所は巨神兵と同程度かそれ以上の攻撃力を持っていますので、墓所を作った人々がその気になっていれば人類の生き残りを殲滅することは造作もなかったでしょう。
しかし、当初の計画ではもっと腐海の浸食が早いと考えていて、何れ滅ぶ人類を殲滅するために貴重なリソースを裂くよりも、墓所の建造などに注力したということかもしれません。
それから、墓所がヒドラを沢山作って人間を滅ぼすことも出来るだろうという考えも成り立ちますが、おそらく墓所単独ではヒドラを作成したりする能力は無いのだと思われます。(原爆の設計図を納めたコンピュータがあったとしてもそのコンピュータが直接原爆を作ることが出来ないのと同じで、墓所もヒドラの作成に人手が必要=何とかして人類を巻き込む必要がある)
で、当初の思惑よりも腐海の浸食は遅く、エフタルのようにもしかしたら腐海の浸食を遮るかも知れないような国まで現れてきたため、墓所は計画を修正して悪魔の技術を小出しにすることで、人間同士を争わせて人類の衰退を促したり、大海嘯を誘発させて腐海の広がりを加速させたりすることにしたのでしょう。
そう考えると墓所の行動(旧文明のテクノロジーを小出しにしたり外界の人類に協力者を選定したり)も一通り説明が付きます。
エフタル滅亡の大海嘯
王蟲やその他の蟲たちが集団で腐海から溢れて人界を飲み込むことを大海嘯と呼んでいます。
作品中で登場する大海嘯は2つで、一つは土鬼軍が作り出して制御を失った巨大粘菌に対するもの、もう一つは伝承として語られたエフタル滅亡の大海嘯です。
前者は粘菌を「助けを求める森」と見なして、王蟲その他は粘菌を飲み込んで森に返すために大海嘯を起こしました。
まあこちらは腐海を守ると言うのが蟲の使命なので問題ないでしょう。
後者は伝承の通りなら、エフタルが内戦によって多量の武器を必要とし、セラミックを凌ぐ強度と弾性をもった王蟲の殻を材料とするために大量の王蟲を殺したためとされています。
ただ、土鬼軍が囮王蟲を半殺しにしてつれ回しただけで怒り狂って突進してくるような王蟲ですから、ちょっとこの話は無理そうな気もします。
王蟲を狩る技は伝わっていないと言うことで詳細は説明されていませんからほとんど想像ですが、ひょっとすると王蟲のテレパシー的な能力を上手く封じる方法があり、単独の王蟲を殺しても集団としての怒りは発生しないということかもしれません。
しかし、そうだとしたら王蟲は仲間が殺されていることにすら気付かない訳で、大海嘯自体も起こらないでしょう。
ですが、大海嘯自体は本当にあったのだろうと思われる(そうでなければエフタルが滅亡して中心部が腐海に没した説明が付かないので)ところからして、全くの作り話だとは言い切れないでしょう。
と言うことで、囮王蟲のケースとエフタルの王蟲狩りのケースをもう一度比較してみます。
エフタルの王蟲狩りでは即死に近い殺し方をし、その場合他の王蟲達にとっては「遠くで仲間が死んだらしい」位の感覚しかなく人間に殺されたのかどうかも良く解らない様な状況。
土鬼の囮王蟲の場合は半殺しで引きずり回したので「泣き叫び助けを求める子供の悲鳴がずっと聞こえる」ような感覚だったために広範囲に渡って王蟲達の怒りを誘ったと考えるとどうでしょうか。
怒りの度合いに違いが生まれるのも納得できますね。
そして、エフタルは殺しすぎたために「なんだかおかしいぞ」と言うことになって王蟲が注意を向けた結果、真実(実は人間に殺されていた)を知り大海嘯となったと。
ナウシカはなぜ墓所を破壊したか
結構この辺の解釈は人によって分かれたり、理解できない人も多いようですが私の解釈は大体以下の通りです。
生命は例えどんな物であっても(人工的に作られた物であっても)必死に生きている。
そして、暗黒部分(争ったり憎んだり怒ったり)も死も滅びすらもその一部であり、そう言う面があるからこそ生命だと言えるのであって、誰であろうとそれを意図的に弄くったりしてはいけない。
また、生命はその多面性/多様性によって限りない可能性を秘めている。
だから、例え滅びの道しか残されていないとしても、生命を冒涜する技術にすがって生き延びるより精一杯自分たちに定められた運命を生きるべきである。
「夜明けを越えて飛ぶ鳥」のように何度落ちても繰り返し飛び立つことで、きっと(絶対では無いところが重要)道は開かれる。
改めて文章にまとめるとなんか違う感じもしてしまいますが、大体こんなところでしょうか。
ラピュタで宮崎氏が言わんとしたこと(「人は大地から離れては生きられない」=自然の循環を無視して人工的に作り上げた世界は結局破綻する)とも通じます。
まあ簡単に言うと、「結局成るようにしか成らないが、生命の可能性に希望を持って今を精一杯生きよう」ということでしょう。
(ちなみに墓所や旧文明は「成るように」を無理矢理自分たちに都合良く作り替えようとした結果、大きな歪みを作り出してしまったと)
あとは皆さんがそれぞれ読んでご自分で感じ取ってください。
数学のように明確な答えがあるものでもないでしょうからね。
物語のその後
とりあえず、あとがき(的なナレーション)でナウシカは土鬼の地にとどまってチククが成人するまでサポートしたというようなことが書かれています。
また、同様にクシャナは国に戻ったが皇位は継がず代王にとどまってトルメキアは王のいない国になったと書かれています。
この辺から推察すると、残された土鬼民族はナウシカとチククの元でその土地にとどまって国を再建し、トルメキアはクシャナの元で共和国的な国家になっていったと思われます。
土鬼の土地はかなり腐海に呑まれてしまったでしょうが、トルメキア辺境の国々のように腐海のほとりでもそれなりに安定した暮らしを築いたものと思われます。
それから、少なくともしばらくの間(チククとクシャナの代まで)はトルメキアと土鬼も友好関係を維持したのでしょう。
ただ、現実的に考えると民衆の恨み辛みは幾らナウシカやクシャナが頑張ったところでそう簡単に消えることは無いと思われ(アメリカなどでは未だに黒人と白人の対立は続いていますから)簡単にはいかなかったとは思います。
話はそれますがこのような終わり方だとどうしても続編を期待したくなりますね。
宮崎氏はまず続編を作ることはないでしょうが。
そのうち暇があったら自分で続編でも書いてみたいところです。
※現在書いています!
最近では色々な会社がクレジットカードを出していますが、主に以下の種類に分かれます。
自動車メーカーは各社とも色々と差別化を図ったりして工夫を凝らしているようですがいまいち「かゆいところに手が届く」ような改善が少ないような気がします。
まあそれでも一昔前はひたすら基本性能の向上とかばっかりだったのでそれに比べれば大分細かい部分にも気を遣うようにはなってきていますがまだまだ他業種に比べるとってかんじですね。
この辺はユーザがカタログスペックとかデザインとか目立つところしか気にしないと言う点や評論家なども基本性能等しか取り上げないという理由があるのでしょうが、競争が激化する時代に於いてそれではダメでしょう。
他のメーカと差別化を図り、自らその優位性をアピールするくらいでないとこれからの世の中はやっていけないと思います。
で、具体的な改善提案ですがとりあえず普段使っていて不満に思う点をいくつかあげてみます。
ライト関連
ライト関連は結構進歩が乏しいですね。
まず、エンジンキーを抜いたらヘッドライトくらい自動的に消えるようにして欲しいです。
最近の車は大抵ライト付けっぱなしでキーを抜くと警告音が鳴りますが、警告慣らすくらいなら自動的に消せばいいと思いますよね。
まあキーを抜いた状態でライト点灯が不可能だと都合が悪いこともあるでしょうから、ルームランプのように自動モードというのを付ければいいでしょう。
ちなみに、家の車(RVR)には自動モードがありますが、これは周囲の明るさに反応して消灯/スモール/点灯を自動で行う機能まで含まれていて、信号待ちなどでスモールに切り替えるには結局自動モードが使えませんから、消し忘れそうになる(まあ警告音で気付きますけどね)こともよくあります。
それからルームランプですが、最近の車はエンジンを切ったときやドアを閉めた後スイッチが「自動」だとしばらくの間点灯しますから、「ON」(常時点灯)なのに「自動」と勘違いして付けっぱなしと言うのを良くやります。
こちらもキーを抜いてドアを開けたときに「ON」だったら警告音を鳴らすなりして欲しいですね。
盗難/悪戯警報機
以前悪戯で頻繁に傷を付けられたことがあり、そのときに東急ハンズの衝撃センサーキット/赤外線センサーキット/フラッシュライトキット/リモート式の呼び鈴を組み合わせて悪戯防器を作ったことがあります。
このときの総額は1万円以下でしたが、市販の似たような物は安くても5万円以上です。
作ったときに苦労したのは衝撃センサのセンサ自体をドアなどに上手くくっつけるところ(直径3センチくらいの円盤状センサを検知対象部分に押しつけないといけない)とセンサからの配線を本体まで持っていくところでしたから、これをメーカオプションでやれば利益と工賃を考えても2〜3万円で出来るでしょう。
最近は悪戯も結構多いので、これくらいの値段だったら付けようと言う人は多いと思いますがね。
ちなみに、私が作った物はまず赤外線センサを車の床下に外側に向けて設置し、赤外線センサが反応すると衝撃センサ本体のスイッチが入り、ドアに取り付けた衝撃センサが反応するとフラッシュライトとリモコン呼び鈴のスイッチを一定時間入れると言うものでした。
デフォルトで各キットは反応するとLEDを点灯させるようになっていたのでその出力でリレーを動作させて次のキット/製品の電源を入れるという感じです。
衝撃センサの構造上(感度の低いコンデンサマイクのような物)車に直接触れなくても、近くで金属音(鍵などを落とした音など)や衝撃音(バイクのエンジン音や指ぱっちん(^^;の音など)が発生すると反応してしまったので、何度も反応はありましたが誤報なのか実際の悪戯なのかは解りませんでした。
ですが設置以来ぱったりと悪戯されなくなりましたし、目的は犯人を捕まえることでなく悪戯の防止ですから効果は充分でした。
追突防止機能
カメラのAF機能のような物で前方の車や障害物までの距離を感知し、接近相対速度と現在の自車の走行速度から危険な距離であると判断したら自動的にブレーキングするとか警告音を鳴らすとかする機能は是非欲しいところでしょう。(カーブ等での誤動作を上手く防ぐのがちょっと難しいかも知れませんが)
まあ精度などの問題があるでしょうから直接ブレーキングするのはちょっと好ましくないような気がしますので警告音を鳴らす位が良いと思います。
実際こういう製品もあるかもしれませんが、もっとメーカが積極的にこういった物を開発し安価に装備すれば追突事故はかなり減るのではないかと思います。
ちなみに、こういった警告機能のような物はかえって運転から気を逸らして事故に繋がるとかいう意見もあるようですが、笑止千万のように思います。
だって、レーダー探知機をつけている人は沢山いるでしょうが、これで気が散って事故になったなどという話はちっとも聞きませんし、自分自身使っていても別に気は散りませんからね。(鳴ったら何らかのアクションを取りたくなる携帯電話と同列にかたるのは間違いです)
飛行機なんかには当然のように衝突警報/高度警報など沢山の自動警報機能が付いていますし。
ABSなんかよりよっぽど事故の防止に役立つと思いますが。
夏休みを利用して富士サファリパークに泊まり(園内キャンプ場宿泊)で行ってきました。
園内のキャンプ場は結構大きめのテント(6人用くらいの物)+タープでも充分設置できる位の広さで芝のサイトですが、車をサイト間近まで付けられない(駐車場に隣接しているサイトになれば付けられますがリクエストできるのかどうかは解りません)のが欠点でしょうか。
私はたまたま駐車場に隣接したサイトだったので良かったのですがね。
設備は水道、共同炊事場(火は自前でおこす)、コインシャワー(5分3百円)、ジャグジー(水着着用で有料:値段は覚えていません)、貸しテントなどで、AC電源はなくサイト内での直火は禁止です。(花火は打ち上げでなければ炊事場前の広場で可能)
料金は標準価格だと1泊1サイト5,000円と高いのですが、富士サファリクラブ会員(Webページ上から入会できる)になっていれば2,500円なので標準的でしょうか。
キャンプ自体はこれが初めてなので他はあまり知らないのですが、キャンセル料は特にかからないため予約して於いて天気が悪かったらキャンセルでも大丈夫なのでにわかキャンパーには他(キャンセル料がかかるところ)より良いですね。(雨の中でキャンプしても全く面白くないですからね)
ちなみに、宿泊が園内なのでここに泊まれば1回の入園料金で2日(当然泊数が増えればもっとです。泊数をnとすればn+1日)サファリパークを見て回れますし、かなり人気があるジャングルバス(金網のバスでライオンなどに餌をやることが出来る)も朝一に申し込めるので待たずに乗れるなどそれなりに付加価値が大きいです。
私の家族は8/9(木)昼頃に到着し、(この時点でジャングルバスは3時間待ちと表示されていました)まずは自分の車でサファリゾーンを回った後キャンプ場駐車場に車を停め、(この時点ではまだ13時頃でキャンプ場の受付が14時からだったので)ウサギやモルモット/山羊等に触ったり出来るふれあいゾーンに行って、売店など適当に見て(ライオンの赤ちゃんを抱いて写真を撮れるサービスはこの時点で30分待ちでした)からキャンプ場で受付をして、テント設営/バーベキューなどやりました。
夜は「夜の昆虫サファリ」に19:30頃(30分程度)出かけ、花火をやって21:30頃には就寝しました。(子供も小さいので)
当日はガスってまして、肌寒くキリのためにテントは水滴だらけでしたが安物テントでもまあ充分寝られましたね。(ちなみにこの日は羽蟻大発生の日だったようで明かりの近くは羽蟻だらけで大変でした)
翌日は前日食べきれなかった野菜と焼きそばをまず(当然料理してから)食べて、テント等を片づけた後9:30位にジャングルバスの受付をしに行きましたが、既に10:50の便がぎりぎり間に合ったという状態でした。(ジャングルバス自体は9:00から15分間隔くらいで運行しています)
受付をしたら直後の便に乗らないといけないのかと思っていたので片づけてから行ったのですが、実際は便を指定して切符を購入できたのでもっと早く行けば良かったですね。
で、バスの時間まで1時間以上あったのでソフトクリームなど食べてからライオンの赤ちゃん写真(1ポーズ700円でデジカメ撮影したものをFDで貰います。なお自分の手持ちカメラでも1枚だけ撮影して貰えます)を撮りに行きました。
こちらは既に5家族くらい列んでいて開始15分前くらいだったので(10:00開始でした)結局20分程度待ち、撮り終わったのが10:30位でした。
ジャングルバスでは熊/ライオン/象/ラクダに餌を直接(と言っても鉄ばさみやバス備え付けの餌やり皿を使ってですけどね)やることが出来、当然間近に来ますから結構な迫力です。
あとは、折角ですからもう一度自分の車でサファリゾーンを回って(既に充分見ていたのでチャッチャと行きたかったんですが渋滞状態でしたので結局ゆっくり見る羽目になりました)帰宅しました。
全般的な感想ですが、サファリパークに行くなら(そう何度も行く物ではないかもしれませんが)園内キャンプ場は結構お勧めです。
キャンプを主目的と考えても、何もないところでただキャンプをするよりは良いんじゃないかと思いますよ。
少し前にトトロのビデオを買ってやって以来子供がジブリアニメにはまっています。
最初は買ったトトロを毎日のように(寝る前に)見ていたんですが、その後TVで魔女の宅急便を放映したのでビデオに録画して見せましたらまたまたはまってしまい、現在は以前に録ってあったラピュタがお気に入りです。
今は昼夜の別なく見たがって朝起きて保育園に出かけるまでの時間も惜しんでみています。
と言うわけで最近はジブリアニメ漬けになっているので、スタジオジブリの宮崎アニメのうち、私の見たことのある作品について僭越ながら考察/感想などを書かせていただきます。(高畑氏の作品は基本的に好きでないので悪いことだけ書くのもイヤですから書きません)
ちなみに全ての作品に於いて原作などを読んだりしたことはなく(ナウシカの原作は読みたいんですがね)あくまで映画のみでの知識(の記憶の範囲)に基づいていることを一応ことわっておきます。
2001/07/30 ちょっと見直したりしたところや若干意見の変わった部分などがありますのでそう言った部分を赤字で追記します。
なお、今後もこの記事に関しては修正を入れるかも知れませんがそう言った場合は赤字で日付を付けて追記します。
ルパンIII世 カリオストロの城
言わずと知れたルパンシリーズの劇場版ですが、TV作品を含めたルパンシリーズの中でも宮崎氏が関わっている部分は他よりも良いですね。
なお、このカリオストロの城はルパンシリーズ中でも宮崎作品中でも一番良いのではないかと個人的には思います。
この作品には特に考察すべき問題点などは(ルパンの超人的体力とか斬鉄剣の不思議などルパンシリーズ特有の設定に関する不思議を除いて)特にありませんね。
強いて言うならCIAなどの大国情報機関がカリオストロ城に潜入してこないのと侵入者の始末にわざわざ落とし穴など回りくどい方法を採っているという点くらいでしょうか。
一応この辺を考察しておきますと、まず前者は単に各国の権力中枢に金をつかませて根回しすることで防止できるだろうと思います。
潜入しても退治されているという場合もあるでしょうが(旧日本軍スパイの白骨もありましたしね)ルパンはともかく不二子でも潜入できるのですから(と言うか逆に不二子は潜入に関してはその道のプロをも凌いでいるのかも知れませんが)CIA/KGBなどの大国情報機関が本腰を入れればそうそう防ぎきることは不可能でしょうからね。
次に後者の落とし穴の件ですが、これは昔からのしきたりだとか城内が汚れるのを嫌うなどの理由でしょうかね。
風の谷のナウシカ
宮崎駿の名をメジャーにした作品ですね。
ストーリー/キャラクター/映画としてのまとまり/音楽などどれを取っても一級品でしょう。
ただストーリーとしてはカリオストロ/ラピュタに続く第3位と言う感じがします。
キャラクター的にはなんと行っても主人公ナウシカがやはり良いですね。
才色兼備で勇気/慈愛/行動力/統率力を兼ね備えそれでいて人間くさい弱いところもあって完璧すぎないところが(まあ宮崎作品の主人公は大抵こういった傾向ですが)いい感じです。
封切り当時はまだ小学生でしたが「理想の女性だ」と思ったもんです。
実際の人間なら「考えるより先に行動」という傾向が強すぎるのが若干欠点ですがね。
で、この作品では考察すべき点は結構あります。
2001/09/21 この度、原作の方も読みましたのでその内容でフォローできる部分などを緑字でコメントします。
虫の巨大化
まあなんと言っても最大の考察ポイントはここですね。
現在地球上に存在する昆虫(蜘蛛やムカデなども同じですが)は気管という器官を腹部に持っていて、その管に入ってくる空気から酸素を体液中に取り込んで活動します。
この気管では肺のように呼吸をしないため酸素の取得効率が悪く、余り巨大な体は維持できないそうです。
また外骨格といって体を支えるための骨格は体の外に殻として存在しているため巨大で重い体を支えるには殻の厚さが問題となります。(大きさが2倍になると体積/重量は8倍で、それを支えるには同じ強度の材質で断面積が8倍=厚さは4倍必要になります)
他にも飛行型の虫ですと翼の強度として薄い膜状の羽は全く成り立たないと言うことも言えます。
これらのことを解決しないと昆虫類を巨大化させることは出来ません。
ただ、作品中でも説明されているとおり「王蟲(オーム:確かこういう漢字でしたよね)の殻はセラミックよりも固い」らしいので、まず何らの要因で昆虫類の甲殻が非常に堅くなり、また呼吸器官が進化して能動的な呼吸をするようになった物と思われます。(殻が固くなったなら羽も丈夫になっているでしょう)
この辺は旧文明で昆虫を兵器として人間が意図的に改造したとか戦争で使われた兵器(おそらく核兵器)の影響で大規模な突然変異が起きたとかといった理由で説明が付かないことはないでしょうね。
2001/09/21 原作では虫も腐海植物も人為的に作られた物だと言われています。(まあ最終局面でようやく解るのですがね)
そう考えると上記の考察の通りとなります。(兵器ではありませんでしたが)
また、王蟲の体内には漿液(しょうえき)と言うものがあり、それを肺に含むと人間も腐海の瘴気中で呼吸出来るそうです。(漿液が酸素を運搬してくれるので空気を吸わなくても瘴気をフィルタリングして酸素だけを取り込める)
このことから、現代の昆虫の備える気管とは異なった方法で呼吸していることも確実のようです。
腐海植物
腐海の植物は明らかに菌類やシダ類に類似していて胞子で繁殖することは明言されてもいます。
しかし進化の歴史からして、胞子系の植物は種子系の植物より劣っていた(というか厳密には環境に適していない)ために衰退したわけで、再び胞子系の植物全盛になるとも思えません。
ただ、カビなどの菌類は化学物質などに強く作品中でも「人間が汚した土と水を浄化している」と言われていることから通常の植物がまともに生育できないような化学物質汚染によって、耐性の強い菌類が発達したとは考えられます。
しかし、それでも菌類があそこまで巨大化できるとは思えませんのであれも人間が兵器として作り上げたものが発端であると考えるのが妥当でしょうか。
2001/09/21 上でも書いたように原作では腐海植物も人為的に作られた物だと明言されています。
ですので、こちらも兵器として作られたという点以外は概ね良いでしょう。
ちなみに、原作では汚染でどうしようもなくなった大地を浄化するために腐海植物が作られ、虫はその森を守り育てるために作られたとのことです。(浄化が完了した土地では腐海植物は生育できなくなって滅びるそうです)
飛行機械
飛行機械系ではまずエンジンと燃料の不思議があります。
ナウシカの乗るメーヴェなどジェットエンジンのように見えますがどう考えても出力が非常に高い上に起動などが容易すぎ、燃料もどこに入っているのか解りません。
ガンシップもそうですね。
トルメキアのコルベット/バカガラス(正式名称=戦列艦?)等は燃料の搭載スペースくらいは充分ありそうですが、その他の傾向は同じです。(さらにコルベットは風の谷の城に乗り込む際ホバリングしていた)
この辺を考えるとエンジンは低温核融合などの核反応系エネルギーを元にした非熱機関(例えばプラズマジェットなど)であると思われます。
これなら燃料は非常に少なくても長い航続時間と高い出力を得ることが出来ます。
さらにガンシップが水に浮くところやメーヴェをナウシカが担いで運べるところからして、この2つに関しては材質も非常に軽くて強い強度を持っていると言うことは解ります。
この辺に関してナウシカの背景設定では高度文明の崩壊後ということですので、エンジンなどに関する技術は崩壊前の物がある程度残されたと考えればいいでしょうし、風の谷の物に関しては火の七日間より前に作られた物がそのまま残っていた(戦争の後に宇宙から帰還した者達の末裔という設定なので)と考えれば大国であるトルメキアの物より数段上回る性能を持っているのも頷けます。
2001/09/21 原作によると、この時代にエンジンそのものを作ったり直したりする技術はないそうです。(なので墜落した航空機からもエンジンだけは必死に取り出しています)
エンジン本体は地下から旧世界のものを掘り起こしてそれに補機類を付けて利用するようです。(機体自体はその時代で建造している物)
風の谷のガンシップもメーヴェも例外ではありません。(ガンシップは建造から100年経っているそうです)
また、風の谷を含む辺境諸国ではガンシップもメーヴェも珍しくは無いようですね。
さらに、コルベットは燃料に水を使うようですので、エンジン自体の原理は最初の考察の通りでよいでしょう。
2001/08/03 思い出しましたが、囮の王蟲を風の谷まで運ぼうとしていたペジテの航空機(気球のかごみたいなやつ)ですが、あれは反重力系に見えますね。
ペジテの科学力であれが作れるとも思えませんので、おそらくあれも旧文明の遺産なのでしょう。
ペジテの地下には巨神兵も埋まっていたことですから、おそらく旧文明の研究所か何かの遺跡だと思われますので、巨神兵と一緒に(もしくはそれより前に)掘り出されていたのでしょう。
2001/09/21 原作では囮王蟲は土鬼(ドルク:原作ではトルメキアと土鬼諸侯国という2大国が争っている)がクシャナ軍の宿営地を襲うためにつれてくるのですが、見た目からして映画でペジテ残党が使っている物は土鬼軍が使っている物と同じようです。
で、土鬼軍が使っているものは飛行瓶(ひこうがめ)と言いジェット系推進器は一切ついていません。(浮砲台という戦艦的な物もありますが、そちらはジェット系の推進器がついていて、その推進力を用いているようです)
下部アングルから見るとどうも下部に回転する円錐状の物が付いているようで、これは他の乗り物(土鬼の皇弟用連絡艇)にもついているのでこの機構で浮力を得ているものと思われます。
と言うことで、この機械が反重力系なのはほぼ間違いないでしょう。
そして原作では土鬼諸侯国はシュワの墓所と呼ばれるところで旧世界の技術を少しずつ提供されているので、こちらはその辺に技術の基盤があるのでしょう。
ただ、映画の方では土鬼もシュワの墓所も設定されていませんし、飛行瓶はペジテ残党が使っているので、これは最初の考察通り「発掘した物」と考えたほうがいいでしょう。(ペジテにはエンジンを掘り起こす坑道があるらしいですし)
巨神兵
まずいくら兵器として作られたと言っても生物である以上レーザー光線のような物を出すことが不思議です。
唯一考えられる方法は生物として体を形成する過程であらかじめ卵or繭(まゆ)内に設置してある動力炉と光学/ビーム兵器を取り込むという方法でしょうか。
2001/09/21 原作では繭or卵のような状態で発見されるのではなく、骨格だけのような状態で発見されていますし、制御装置のような黒い箱とキーとなる球体がありました。
と言うことで骨格内に機械系の装備が仕組まれていると考えればOKですかね。
それからトルメキア軍が巨神兵を復活させる知識/技術をどこから手に入れたのかという点も謎ですね。
植物の種のように水につければ良いと言うわけではないようなので(再生中の映像では色々な機械が取り付けられていた)こちらもおそらく旧文明の情報なり機器なりが残っていたと言うことでしょうか。
2001/09/21 原作では巨神兵を復活させるのは土鬼軍ですが、ペジテで発見された時点で技師が適当に弄った結果、復活が開始されていました。
つまり特に補機類を必要とせずに自力だけで肉体を形成できると言うことです。
そう考えると映画の巨神兵も自力で肉体形成は出来たのでしょう。
補機類がついていたように見えたのはあくまで状態をモニタするための計測機器類だったという可能性が高いでしょうか。
各種機械/機器の操作方法
操作方法に疑問が残るのはメーヴェとクシャナ皇女の義手/義足でしょうか。
他の機器類は一通りレバーなりハンドルなりがあるのでまあ現代の機械類と同じでしょうが、この2つに関しては特にスイッチなどもないのに結構な他機能(義手義足は本当の手足のように動いていますし、メーヴェは起動/垂直上昇/エンジン出力制御/閃光弾投下など)を意のままに制御しています。
更にクシャナの義手に至っては中身空洞ですしね(^^)
メーヴェに関しては垂直上昇するときにペダルを踏んでいるシーンがあるので描写されていない(できない)だけでスイッチやボタンの類がハンドル(操縦把というらしいです)周辺にあるのかも知れませんが、人間の神経や脳波から直接制御する仕組みが備わっていると考えるとすっきりします。
2001/09/21 メーヴェに関してですが、原作では「メーヴェはトルメキア辺境の国々ではありふれた乗り物」らしいですし、風の谷で建造することも出来るようなのでそれほど凝った技術は含まれていないようです。
そうすると操作はあくまでスイッチやレバーの類で行うのでしょう。
と言うことでメーヴェに関しては単に描写されていないだけでそれなりの操作機器がある物と思われます。
天空の城ラピュタ
ラピュタは背景設定やストーリー、キャラクターなど同氏のTV連載作品「未来少年コナン」と結構似ていると思います。
とはいえ作品は一級品でストーリーは宮崎作品中2位(カリオストロの次)だと個人的には評価しています。(ちなみにコナンは余りまともに見ていなくて更に子供の頃だったので大枠くらいしか覚えていないため評価対象外です)
ちなみに主人公とヒロインを子供に設定したのは当たりだと思います。
これが大人だとパズーの父親への思いとか無鉄砲なところとかが欠けてきたか幼く写ったでしょうし、シータとの関係もちょっと難しいものになったでしょう。
それからこの作品の終わり方だとつい続編が出来そうだと(当然今までの傾向からしても宮崎氏は作らないでしょうが)思ってしまいます。
続編を作るとしたら滅びの呪文で崩壊したものの木の根によって完全な崩壊がくい止められたラピュタが飛行機械の進歩で発見されて軍隊などに利用されるそうになり、それをくい止めるべく成人したパズーとシータ(または彼らの子供など)が立ち上がるってところでしょうか。(暇があれば書いてみたいですね)
この作品は上で書いたように最近イヤと言うほど見ているので結構色々な考察が湧いてきています。
背景設定
ラピュタの世界の背景設定はいまいちはっきりしませんが、地球の20世紀前半(蒸気機関が主流であって内燃機関がちらほらと言うところからして地球文明ならこれくらいでしょう)のちょっと違った世界だと考えるとかなり矛盾が出てきてしまいます。
そうすると遠い未来で一旦現在の文明が崩壊した後再び発展してきた文明の世界(コナン的)とするか、地球文明が他の惑星に移住した後何らかの原因で一旦文明が廃れて再び発展した世界とするか、全く別の世界とするかでしょう。
ラピュタの雷の説明でムスカが旧約聖書とかラーマヤーナを持ち出すところから地球文明をある程度引きずらないとこれまた矛盾するので最後のはペケですね。
そうすると飛行石なる石があったり旧文明の名残みたいな物が地上にも文化などにも見られないところから2番目の他惑星説が一番上手く説明できるのではないかと思います。
つまり、まず地球文明は他の惑星に移住を行ったが何らかの理由で地球との連絡は途絶(例えば地球自体が戦争や自然災害で滅びたとか、そもそも地球が危うくなったので逃げてきたとかでしょうか)、また移住先での紛争からラピュタを除いて地球から持ち込んだ文明はほとんど壊滅。
その後ラピュタの搭乗員が唯一残された地球文明兵器によって君臨し地上に残った人類を奴隷のごとくあつかったため宗教関連以外の大半の文明記憶が失われたという状況です。(ラピュタ上部の古代風な城は文明崩壊後に支配者として君臨したラピュタ搭乗員とその子孫の欲求を満たすために増築された物で本来は下部球体及び上部ドームくらいだったのでしょう)
で、作品で描かれた時代の700年くらい前(ムスカの言葉による)にラピュタ内での反乱か疫病などで結局支配者として君臨していたラピュタ搭乗員もラピュタの機能を凍結して地上に落ちのびることになり、その後長い時間が経って映画の状況になると言ったところでしょうか。
飛行石
飛行石はただ浮かぶというだけでなく色々な力を持っているようです。
まずシータの持っていたペンダント飛行石は呪文と持ち主が正当な後継者かどうかを判断する能力を持っていて、更に身につけた正当後継者が落下すると落下スピードを緩和する作用を示しますし、ラピュタの位置を示すマーカにもラピュタ本体をコントロールするためのキーにもなります。
これらの機能を大別するとコンピュータ的な機能、ユーザインタフェース(脳波読み取り?)機能、発光/浮遊機能ってところでしょうか。
で、飛行石自体は鉱物であるということとその名前から考えると、とりあえず浮遊するという機能(発光もありますが)がメインだと思われます。
2001/07/30 作品中で地下坑道後内の飛行石を含む岩が「ラピュタが近づくとざわめく」(実際には若干光を放つようになると言うことだと思われますが)と言われているところから、飛行石自体にはそれ単体で多少お互いに何らかの影響力を与え合うという性質があるものと思われます。
と言うことは天然の量子コンピュータが分子レベルで備わっていて、それを上手いことコントロールすれば石自体がコンピュータ+通信機器としての動作を行うことが出来ると言うことです。(まあ石同士の干渉は電磁波などによる物と考えることも出来ますがそれにはそれなりのエネルギーが必要となってくるため量子による干渉と考えた方が妥当でしょう)
ちなみに飛行石を含む鉱石を割ると、しばらくの間発光して消えてしまう(作品中では「空気に触れるとすぐ普通の石になってしまう」と解説されています)ところからしても反物質説は良い線行っているように思います。
鉱石中に封印されているような状況では、上手く反物質と通常物質が接触することが避けられていて飛行石は崩壊しないが、空気に直接触れると通常物質である空気中の気体分子と反応して質量崩壊の結果(このときのエネルギーが発光として現れる)、飛行石としての特徴である反物質は無くなってしまうと言うことです。
つまり何らかの作用によってこの鉱石は周辺に反重力(場)を形成することが出きるものと考えられます。(もしくはエネルギー変換によって落下による運動エネルギーを連続的に位置エネルギーなどに変換していくなどですかね)
で、ペンダント飛行石はその石の結晶とその力を制御するためのマイクロプロセッサー(量子コンピュータかな?)が内蔵されていると考えると良いでしょう。
飛行石の作り出す反重力場は何らかの制御を経てエネルギー源となると考えればマイクロプロセッサーを駆動させて持ち主のDNAをスキャンしたり脳波を感知したりということも出来るというわけです。
このように考えるとラピュタ中枢の巨大飛行石は反重力場を作り出してラピュタ自体を浮遊させると共にラピュタを駆動するエネルギーを生成し、また内部に組み込まれたチップが(飛行石のエネルギーと反重力場を利用して)同時に全ての制御も行う(ただしUIはペンダント飛行石との通信によって成立している)と説明することが出来ます。
ちなみに反重力は反物質によってもたらされると考えられるので飛行石は反物質通常物質と混ざった物だと考えればいいかも知れません。
ただし反重力“場”を作り出さないとペンダント飛行石での落下速度緩和は首吊り状態になってしまうので単純にこういう説明だとダメですけどね。
飛行機械
ラピュタに登場する飛行機械は最初にシータが載せられている民間飛行船、海賊船(タイガーモス号)、フラップター(ドーラ達が使っているハエ型の小型飛行機)、飛行戦艦(通称?ゴリアテ)、軍の偵察飛行機、海賊船見張り台のグライダーというところでしょうか。
偵察飛行機とグライダーはまあ既存の航空機と同じなので良いとして、飛行船関係は基本的にそれ自体が浮くように出来ていると思われます。(どう考えてもあのプロペラだけでは浮かないでしょうしラピュタに接岸したときなど飛行戦艦はプロペラを止めていましたし)
つまりヘリウムガスなどで浮かぶ現代の飛行船と原理的には同じだと。
ただ、あれだけの装備や積載量を持っている船をガスだけで浮かばせることは無理でしょう。(現代の飛行船を見れば明らかですね)
背景設定の考察で地球ではない別の惑星だと仮定しましたが物の落下速度などを見ると重力加速度は地球のそれと大差なさそうですし大気が気体である以上それほど地球と状況は変わらないはずです。
この点を解決するには、構造物を構成している金属などに飛行石のような反物質が含まれていて非常に軽いという可能性を考えざるを得ません。
さすがにあの文明レベルでは反重力場を作り出すエンジンがあるとは考えにくいですからね。
非常に軽くて十分な強度を持った金属があれば、飛行船内部にちょっと水素なりヘリウムなりを充填するだけで浮かべることが可能でしょう。
色々な物に反物質が含まれているとすれば(ただし惑星内部までそうだと重力が小さくなってしまうので地表付近のみの話ですが)人間の食料などにも含まれることになるので人間自体も結構軽いのかも知れません。
(そうじゃないとパズーの運動能力も説明付きませんしね)
それからフラップターですがエンジンのかけ方を見る限りピストンエンジンに見えます。
幾ら軽い金属で出来ていたとしても内燃機関では燃料を搭載するところがちょっとなさそうに見えますし昆虫タイプの羽で飛行するには翼を複雑に制御する必要があるのでコンピュータなどが必要だと思います。
と言うわけで密かにあれは地球文明の遺物をドーラ達がどこかからか発掘(強奪?)してきた物だとするのが良いでしょう。(ピストンエンジンであってもそのエネルギー源は質量崩壊とか核反応とかを使ったもので燃料をほとんど必要とせず翼はコンピュータによる自動制御=フライバイワイヤだと)
2001/08/03 作品中にフラップターに茶色い液体(おそらく燃料だと思われる)を補給しているシーンがありました。
と言うことは本当に石油系燃料を使ったレシプロエンジンを使っている可能性もありますね。
でもそうすると燃料の積載量の割に航続時間が長すぎますので、石油系燃料を使った内燃機関だとしても熱効率が非常に高いか、石油系燃料/アルコールなどを分解して水素を取り出し核融合を行うというようなエンジンだと思われます。
フラップターは急加速用にジェット噴射(シータ救出に向かうためパズーの小屋から飛び立つ際に使用されている)も出来るようなので、後者の水素を取り出して核融合を使う方が妥当でしょうか。
で、エンジン始動の際にハンドルを回すのは(低温)核融合炉を始動するために電力がある程度必要なのにバッテリーが搭載されていない(もしくは元々搭載されていたが寿命がつきてしまって作品の時代では交換部品が作れない)等でしょうかね。
そう考えればドーラ達がラピュタの存在を疑っていなかったことなども説明つきますし。(単純に軍の情報を入手したというだけかも知れませんがね)
ラピュタを取り巻く低気圧
本編では東に向かっていたはずなのに横からの日の出を見たシータが針路がおかしいと進言して低気圧の接近に気付きます。(まあその前に気圧が下がっているというやりとりがブリッジでありましたが)
しかしこの点には矛盾を感じます。
最初は「コンパスが東を指しているのに北に進む訳がない」と感じました。
コンパスの方位は風にながされても常に正確な方向を指すはずですからね。
でもこのときシータとパズーは本船からワイヤーで繋がった凧に乗っていましたので、シータ達のいう進行方向とは実は風向きのことだけを指していると思われます。(凧ですから体感的な進行方向は風向きに左右されます)
そうすると上の意見は正しくありません。
つまりタイガーモス号の機首は東を向いていたが強い北風を受けていた(グライダーは常に風上を向くはずなのでシータ達は北に進んでいると思ったが実際は違う)ため実際は南東に向かって進んでいるという感じでしょう。(しかし横風を検知する計器がないのは現実的ではないですがね)
この辺は北半球(地球と同じ自転方向なら)だとコリオリ力で低気圧周辺は反時計回りに風が吹くことからも想像は付きます。
2001/08/03 良く見ましたら、その後吸い込まれそうになっている状況で低気圧中心はタイガーモス号/グライダーの向かって左側に存在しています。
そうなると風が時計回りに吹いている(吸い込まれないよう機首を風上に向けているはずなので)ことになります。
と言うことは(風の壁の原理にもよるのですが)地球で言えば南半球ということになります。
すると、低気圧西側に位置している間は風が南から吹きますので上記仮説は成り立ちません。
しかし、良く見てみるとシータ達が日の出を右に見てたあと低気圧中心を左後方(だと思われる)に発見していますので、(当初は東にラピュタがあると言っていたので)一旦ラピュタを通り過ぎているということになります。
つまり、当初(ラピュタの西にいる間)南風に流されて北東に進み、ラピュタ北側を通過、その後北風に流されてラピュタの東側まで来てしまったという状況です。
こう考えれば風は北から吹いてきますし、低気圧中心は西側に来ますので全て説明が付きます。
なお、低気圧は上昇気流によって地表近くの空気が吸い込まれる現象ですから重力場をコントロールできるラピュタなら簡単に作り出すことは出来ます。
それから、(どういう原理かはよく知りませんが)台風などは目の部分(つまり渦の中心)で下降気流が起きるそうで、そのために目の部分は雲がないと言うことですから竜の巣を抜けると風がやんでラピュタが見えるというのはOKですね。
ただパズー達はともかくパズーのお父さんの場合、ラピュタを見た後また低気圧の暴風圏を抜けなければならないのですから良く無事だったなと思います。
2001/08/20 貿易風?
新たに気がついたことですが、ゴリアテ追跡に向かうタイガーモス号の中でドーラが「貿易風を捕まえれば何とかなる」と言っています。
貿易風というのは地球では赤道付近で吹いている東風(北半球では北東から南西向き、南半球では南東から北西向き)のことで、これは自転方向が同じで赤道上空に太陽がある天体では同じことになります。
ですから、東方向に向かって既に出発してしまったゴリアテを追跡するのには逆にマイナスになってしまうはずです。
この矛盾を解消するには惑星の自転方向を変えるか、貿易風という名称の意味する対象を変える必要があります。
前者は作品中で太陽が東から昇っているため成り立ちませんので、残された道は後者となります。
まあ貿易風という名前自体が地球の歴史に由来する物ですので、ラピュタの世界では偏西風のことを貿易風と呼んでいると解釈するのが一番妥当でしょう。
ちなみに、貿易風の構造だと(いまいち調べ切れませんでしたが原理からして)対流圏の高層部では西風になっていると思われますので、タイガーモス号が高度3万フィート(1万メートル程度=エベレスト山頂より高い)以上まで上がれるなら貿易風の上層流のことを指していると考えることも可能ですが、マスクも加圧しないでその高度では体が持たないでしょうしね。
なお、偏西風のことを指しているとすれば高度1万5千フィート程度(5千メートル程度=富士山より少し高い程度)でもジェット気流に入るのでゴリアテが低高度を飛んでいるとすればそれなりの効果を期待できます。
となりのトトロ
サナトリウムに入っているお母さん(結核でしょうか?)の為に田舎(埼玉県所沢市の辺りだそうです。ちなみに所沢市に作品中で登場する松郷という地名は実在します)に引っ越してきた姉妹とトトロという不思議なお化けというか生き物というか妖精というかの話ですが、それまでのストーリー性溢れる冒険活劇的な作品とはかなり趣を変えてきた宮崎作品の転機ともいうべき作品ですね。
当初はそれまでの作品のイメージを持ったまま見たので拍子抜け&期待はずれで余り面白くないと思いましたが、子供と一緒に今になってみてみると懐かしい感じの自然描写や姉妹の感情などが感じ取れてなかなかいい作品だと思います。
まあ最初からストーリーを期待しないで見れば良かったんでしょうね。
この作品に関しては特に考察すべきことはありません。
もともと作品自体が現実+αの世界を描写している物ですから科学的な考察などしても意味がありませんからね。
強いて言うならお婆ちゃん以外の人がほとんど訛っていないのが疑問なくらいですが、まあ見る人が解りやすいようにしないといけませんしね。
なお、この辺から声優に芸能人をわざわざ起用するようになったのは疑問ですね。
お父さん役の糸井重里は全くキャラクターとしゃべり方の雰囲気が合っていないですし、やはり下手です。
スポンサーなどの関係からどうしてもと言うことなら、せめて演技派俳優に留めて欲しいです。
もののけ姫の犬神役の美輪明宏なんかは雰囲気出ていて良かったですがね。
ちなみに「トトロ」というのは「所沢の隣のお化け」を略して「トトオ」だったのがいいにくい為になまってトトロとなったと聞いた記憶があります。
魔女の宅急便
この作品も(というかトトロ以降もののけ姫まではみんなそうなんですが)ストーリーはいまいちです。
というかそもそもトトロ以前の作品と違ってストーリー重視の活劇的な内容ではなく主人公の心情や内面的成長などをテーマにしている(と思う)のでこうならざるを得ないのでしょう。
トトロもこれもそう言う物だと思って最初から見ればそれなりに味のある作品ではあります。
ちなみにこの作品は魔法が出てくるので基本的に「魔法だから」で片づけられてしまうため考察はやめておきます。
紅の豚
元々日航機の機内上映用に作成することにした作品が膨らんだので映画にしたと言うことだそうですが、そのためかこの作品はいまいちという感じが強いです。
ストーリーらしいストーリーはあまりなく、かといってトトロや魔女の宅急便のように内面を描くという訳でもなく(まあ多少は描いていますがね)単に飛行機でドンパチやってエンディングもドタバタのまま終わるというだけでがっかりという感じです。
特に飛行機好きなため期待が大きかったばっかりにという感じも強いですけどね。
内容的には主人公が魔法で豚になっているという以外これと言って不思議なところは無いので考察するほどの物もありません。
耳を澄ませば
これは中学生の女の子の内面的成長を題材とした物で設定も現代日本ですし余り面白みのある作品ではありません。
個人的に余り共感できる部分がないのもあってあまり好きではありませんね。
考察すべき点も特にありません。
もののけ姫
ラピュタ以来本格的なストーリー物として宮崎氏が久しぶりに送り出した大作ですが、大筋のストーリーはどこかナウシカに似ていますし、エボシが(幾ら朝廷の圧力があるとはいえ)なぜシシ神狩りにあそこまでこだわるのかが理解できません。
と言うわけで絵のクオリティーやスピード感、音楽などすばらしい部分は多くありますがストーリーとしてはいまいちという感が強いかなという感じを受けました。
それからエボシ役の田中裕子はいまいち上手くない感じでしたね。
他の芸能人勢は結構良いのですが(特に犬神役の三輪昭宏はメスながらも勇猛な老山犬に見事にマッチしていました)、別にわざわざ芸能人を起用して人目を引かなくても宮崎作品ならそれだけで充分注目されるわけですし、声優としてイメージの合う人を捜せないわけではないでしょうからわざわざ芸能人を起用する理由がいまいち理解できません。
2001/07/30 TV放映された物がビデオに録ってあったので改めて見てみましたが、サン役の石田ゆり子も下手でしたね。
田中裕子よりも下手だったみたいです。忘れていました。
で内容的に考察すべき点ですがやはりこういったある程度現実的な世界でのストーリー物だとやはり結構出てきます。
サンについて
想定としてサンは「赤ん坊の頃に犬神に喰われることを恐れた人間が逃げるための時間稼ぎとして投げ出した」ということですから、サンは完全に山犬(モロの君)に育てられたと見るのが普通でしょう。
実際にオオカミに育てられた人間はいるわけですが、彼女たちは二足歩行や会話はもちろん、服を着ることも嫌がり夜行性状態だったそうです。
犬神は人語を解ししゃべることもできるのでまあ言葉は良いとして、実際なら二足歩行は無理でしょうし服は着ていないでしょう。
ただ絵的な物もありますし、オオカミと違って思慮深いモロの君が育てたわけですから(本人もサンを人間として生きさせるかどうか迷っていたようなので)後々人間として生きていけるように育てたと考えるくらいしか説明のしようはありませんね。
想定として赤ん坊でなくある程度の年齢になってから山犬に育てられたというのなら全く無理はないんですが、作品中ではっきり「赤ん坊」と言っている以上(状況からしてわざわざ嘘をついたということはないでしょうし)この説は使えません。
祟り神
祟り神となる基準ですが、これはいまいち良く解りません。
まあ全ての生き物が強い恨みを持ったまま死ぬとなってしまうんでは祟り神だらけになってしまうでしょうから、おそらく神と呼ばれるまでになった動物たちが強い恨みを持ったまま死ぬとってことなんでしょうか。
が、そうなると乙事主(おことぬし:イノシシたちの長老)はどっちにしても祟り神になったんじゃないかと思えてしまいますので、「現世に強い執着を残したまま死ぬと」ってことでしょうかね。
まあ人間が幽霊になるような基準と同じですが。
それから最初にアシタカの村を襲った祟り神ですが、乙事主の祟り神などを見るとそれなりの判断力はありそうに思えますので、なぜ蹈鞴(たたら)場を襲わずに見当違いのところに行ったのか理解に苦しみます。
2001/07/30 この前はこう書きましたが、作品中でことの顛末が一応説明されていました。
エボシの石火矢には毒が塗ってあるらしく、それを受けた結果毒気に苦しみ気が触れてどことも無く失踪しているうちに祟り神になったと言うことです。
ならば蹈鞴場を狙わずに変なところに行った説明は付きます。
それから乙事主も祟り神になった後は正常な判断力を持っているという訳でもないようです。
単に死ぬ間際の目的を一心不乱に遂行しようとするってところでしょうか。
更にシシ神の森は出雲山地らしいですし、アシタカの村は蝦夷の村ですから少なくとも関東以北で、そこまでの間に都市部を全く通らなかったというのも些か不思議です。
とはいえ、祟り神になった時点で判断力は大分落ちるんでしょうから、元々乙事主ほど思慮深いわけではなかったため正常な判断力はほとんど無くなって適当に失踪した結果アシタカの村に至ったという説明くらが妥当でしょうかね。
また、経路については山中を通ったために偶然あしたかのむらまで人里を通らなかったと見なすしかないでしょうかね。(まあ途中幾つか小さい村は破壊したのかも知れませんし)
シシ神
シシ神は生死を司る鹿の神という感じで、夜になると巨大なデイダラボッチになるという想定ですが、なんか力は他の神々(犬神や乙事主)よりあるのに判断力などはあるのかどうかって感じです。
実は力はあれど頭は空っぽで本能の赴くままに行動しているだけというのが正解かも知れません。
これは石火矢で狙うエボシがいるのに、のこのこ出てきてしまうところや目の前で変化を開始してしまうところ、変化途中に一度エボシの石火矢を止めておきながら詰めが甘いこと(やる気になればエボシの命を奪うこともわけないでしょう)、そのくせ頭が取られたら周囲の迷惑を省みず必死になって探し回るところ(まあこれは頭がないので正常な判断力を欠いているという説明も付きますが)などを考察すると、あまり賢く無いというのはまず確実でしょう。
エボシ
エボシは幾ら朝廷から圧力がかかっているとはいえ、なぜあそこまでシシ神狩りに執着したのでしょう?
感じからしてエボシは蹈鞴(たたら)場の人々のことを軽視しているという訳ではないと思います。
2001/07/30 どうやらエボシは「男」を基本的に信用していないし軽視していると言うことのようです。
蹈鞴場の者であっても男に関しては「死んでもいいや」という程度にしか思っていないと言うことかもしれません。
これは唐傘衆に囮にされても意に介さず、食料の運搬中に崖に落ちても助けもしないという辺りから伺えます。
本人も「男は信用できない」と言っていますしね。
まあ、当時の激しい男尊女卑の中で(たぶんそうだったのだと思います)のし上がって行くにはかなりの苦労をしているでしょうからそう思うのも無理はないでしょうが。
とりあえず行動もしないのでは朝廷の圧力で蹈鞴場の人たち自体が危ないというのは解りますが、行動した結果ダメならダメで早々に諦めたって良いでしょうし、蹈鞴場の人たちが乙事主達と戦っているときにわざわざシシ神狩りに行く必要も感じません。(乙事主達を蹴散らしてからゆっくりシシ神狩りはやればいいでしょう)
2001/07/30 わざわざ乙事主達との戦いの時に行ったのは作品中で説明されていましたね。
モロ一族などの注意をそちらに向けておいて、シシ神狩りのじゃまをさせないためという理由と、瀕死の乙事主を囮にしてシシ神をおびき出すのが理由のようです。
それから、エボシ自身が蹈鞴場の進出のためにシシ神狩りの必要性をある程度感じていた(べつにエボシとしては首は要らなかったのでしょうが殺すこと自体に意義があった)ということもあって、ある程度ムキになっていたという部分も強いようです。
しかし、作品中でエボシも言っているとおり、本来はもっと山の力を削ってからことに挑むつもりだったようなので(その方が被害が少ないだろうと言うことで)師匠連からの催促に屈した=結局は自分の立場を維持したいという自己保身的な気持ちもあったのでしょう。(そう言った物が全くないならあの段階ではとりあえずまだやり過ごしておいて、最終的に石火矢衆を追い出し蹈鞴場は自分たちで守っていくという選択肢もあったと思われます)
この辺を説明するとなると、実はエボシはたたら場の人たちのことを第一に考えているわけではなく、自己保身の感覚がそれなりに強いのではと考えるしかなくなってきますね。
今までの学説では脳細胞は単にスイッチに過ぎず(脳細胞:ニューロンは複数の入力元からの信号の加重合計を取ってその値が閾値を越えると出力信号を出すという単純動作しかしない)思考や記憶は全てそのネットワークによって(ニューロン同士を結ぶシナプスという経路があって1つの脳細胞出力は幾つかのべつの細胞にシナプスで接合されシナプスの抵抗値が変化することによって記憶/学習する)もたらされるとされてきました。
まあこれが全く間違っていると言うことはないのでしょうがこれだとゾウリムシなどの単細胞生物が餌を見つけてその方向に移動するというようなこと(人間の白血球等もそうですね)が説明できません。
と言うわけでこの辺を量子によって説明しようという学説が出てきました。
量子自体については余り詳しくないのですが、様々な物についてそれを構成する最小単位というのが定義のようです。
で、その量子は複雑な相互干渉と状態遷移があるそうで、その特性を上手く利用すると分子レベルでコンピュータも作れるそうです。
ちなみに量子には不思議な特性が沢山あるようで、例えば1つの物質から取り出した2つの量子を離れたところに持っていって片方の量子の状態を変えると瞬時にもう片方の状態も変わるとかいうようなことも理論的にはできるそうです。(検出誤差などの確率的問題でこれを通信に使うことは不可能だと言われてきましたが最近ではそれを克服する理論なども出てきているようです)
このような特性を考えると細胞内(おそらくDNAが絡んでくるんでしょう)で量子的な作用が起きていて、細胞はそれ単体でもある程度の判断/思考/記憶という能力が備わっているという仮説もまったくのおとぎ話ではないということになってくるわけです。
もしこのような説が本当だとしたら面白いことになってきます。
私は今まで超心理学的な現象(霊現象や超能力など)をどうにか科学的に説明できない物かと思ってきました。
こういった現象は大半が嘘や見間違い/勘違い/思いこみなどだとは思いますが、中にはどう考えてもそう言ったことで片づけられない物があるのも事実です。
これまでの考え方ですと人間の脳内の神経細胞ネットワークが幾ら頑張ったところでそのネットワークが失われた後まで影響を及ぼしたり離れたところに情報を送ったりと言うことは原理的に不可能だと言わざるを得ませんでした。(前者はプラットフォームが無くなるため回路を維持できませんし、後者は電波などを使用する場合人間の脳が消費する以上のエネルギーを必要とするはずなので)
それになぜ人間(場合によってはほ乳類などの高等動物も含まれますが)にだけそう言った特殊な能力が備わるかも説明できません。
しかし、脳細胞内に量子的な作用があるとすれば空間中の空気なり水なりに量子的影響を及ぼして(はっきりとした物ではないにしても)残存思念を残すとか、離れたところにいる人間と「量子の状態一致特性」を利用して意志を通わせたりと言うことも不可能では無いことになってきます。
また、虫などの下等動物は霊魂を残さず人間などの高等動物だけ霊現象を起こすという点も思考能力の高い動物は脳内で発生する量子的影響力が強い(より多くの細胞で同じような量子的影響力を生成するため)とか、人間に感じることが出来るのは似たような脳の構造を持った動物の量子的影響だけであるとか考えれば十分説明は付くでしょう。
もちろんスプーンを曲げるとかのように物質にそれなりのエネルギーを提供しなければ不可能なことはこれでは説明できませんが、別の人間なり動物なりに影響を与えるということはお互いに脳内の量子回路が作用すれば可能ですので、幻覚を見せたり健康状態を悪化させたりする霊現象/生魂/呪詛とか気孔とかテレパシーとかは不可能でもないと言えるでしょう。
量子コンピュータが日常的に使われるようになった暁には、もしかしたら超心理学に新たなページが刻まれることになるかも知れませんね。
7/16(月)から7/19(木)の4日間で沖縄旅行に行ってきました。
予約は楽天内のマリオツアーでおこない、宿泊は恩納村のペンション村(希望ヶ丘団地)にあるアメニティ ゆめ舎でした。
以下幾つかカテゴリーを分けて色々書きます。
飛行機及び空港について
ツアー申し込み時は飛行機の利用便が解らないタイプだったので(追加料金で指定することも出来たが)予想はしていましたが、見事に出発は午後便で帰りは午前便という最悪パターンでした。
まあこれを予想して4日間のツアーにしたので(3日間で往復便指定するのとほとんど金額に差がなかったので)まあ良いのですが、もし3日間でこれだとかなり悲しいですよね。
今まで国内では旅行雑誌などに載っていたツアーで北海道スキーなどに行きましたがこちらは日数が短くても大抵早朝出発/夜帰りだったのでそれに比べるとかなり不親切です。
結構直前に申し込んだんでもっと早く申し込めばまた違ったのかも知れませんけど。
羽田空港ではANA団体受付カウンター(これまたフロアーの一番は十個にあって結構悲しいです)で手続きしたあとバスで飛行機まで行きました。
しかし、羽田は地下に通路でも掘って全ての便をターミナル接続にして欲しいものです。その方が環境にも少しは優しいでしょうし。
飛行機は行き帰りともB−777でした。
多分気のせいじゃないと思いますが、B−747(国内線)より前後の座席間隔とかシート下のスペースとか広い感じですね。
それから、帰りは那覇空港で飛行機の時間待ちに子供を遊ばせていたら時計の見間違いで時間を10分勘違いしていて飛行機の方を待たせてしまいました(^^;
同じ飛行機に乗り合わせた方々どうもすいませんでしたm(_ _)m
(でも、空港の呼び出しアナウンスも出発時間過ぎてからアナウンスするんじゃなくって、せめて出発時間5分前くらいに一度アナウンスして欲しかったです)
更に出発時にタイミングが悪く滑走路を自衛隊のF−4(那覇空港は官民共用なので。しかし米軍基地は自前滑走路を持っているんですから自衛隊はそっちを共用すればいいのにと思いますよね。ちなみに那覇空港は米軍嘉手納基地が管制権を持っているそうです)と民間機の到着便が連続して着陸してきていたので飛行機は輪をかけて遅れてしまいました。(機長の「遅れまして大変申し訳ございません」というアナウンスに耳が痛かった)
それから今回改めて思いましたが、航空業界は結構ローテクですね。
ちょっと前のニアミス事故でも衝突防止装置をあまり信用していない感じでしたし、今ではGPSが1m精度くらいで利用できるのに日中はエアライン機でもランドマークを確認しつつ有視界飛行をする航路を飛ぶようです。
まあ機械を過信しすぎるのも考え物ですけど航空業界はもう少し機械に頼っても良いんじゃないかと思いますね。
レンタカー及び道路事情について
今回はレンタカー付きのツアーだったので那覇空港に到着したらレンタカー会社(エックスレンタカーでした)の送迎バスを待ってそれで営業所まで行きレンタカーを借りて自力で宿まで行くというスタイルでした。
しかし、送迎バスが来るまで30分以上待たされ、レンタカーを借りるのに色々手続きして30分くらいとかなり時間をとられます。
また当然レンタカー代金は無料ですが保険の免責保証(事故時の免責金額と休業を担保する)に1日1,500円もかかります。(ばかばかしいので私は申し込みませんでしたが)
まあ結局事故もなく問題は特にありませんでしたが、借りたときは夕暮れ時で細かい傷なんかがよく見えなくて、次の朝見てみたら結構細かい傷が沢山あってちょっとヒヤヒヤしましたね。レンタカーを借りるときは一応細かい傷も気にしておいた方が安心だと痛感しました。(できれば確認の時にビデオで一緒に撮影しておくと良いかもしれません)
それから、全く初めての土地で結構おおざっぱな地図だけを頼りに目的地に到着するのはそれなりに苦労しますので、レンタカー付きのツアーを申し込むよりはホテルまで送迎のあるツアーでレンタカーは必要な時だけ自分で借りる方が良いような気がします。
で、レンタカーを借りてからですが、レンタカー会社のくれた地図とツアー会社のくれた宿への道順を頼りに走り出したんですが、空港周辺にエックスレンタカーの営業所が幾つかあって、妻が出発地の営業所を間違えてナビしたもんですからいきなり迷ってしまいました。
途中で気付いて修正したんですが、那覇市内ってそれなりに大きな道同士の交差点でも結構案内標識が出てなくって苦労しました。
結局何とか有料道路に乗って、その後は順調に宿までつきましたが結局付いたのは21:30頃でした。
ビーチについて
今回は子連れだったこともあって観光はまったくせず海遊びが主目的でしたので2日目はペンション近くの伊武部(いんぶ)ビーチ、3日目はちょっと遠出して伊計(いけい)島の伊計ビーチに行きました。(しかし沖縄の地名は読めませんね。それにオンナ村のインブビーチなんて音だけ聞くと結構怪しいです(^^;)
ちなみに沖縄のビーチは有料のところが多いようで、両方とも入場料(と言うか施設使用料)が大人一人500円(伊計ビーチは施設使用料400円+シャワー100円)かかりました。
でも関東近辺の海水浴場で海の家を利用するよりは安上がりですね。
で、ビーチの批評ですが、伊武部ビーチは砂が白い(といっても海外ほどではなく薄い茶色って所でしょうか)のを除けば透明度は伊豆辺りより低いくらいです。
まあ水が汚いと言うよりは砂が細かいので舞い上がってしまっているという感じかも知れませんがちょっと期待はずれですね。
本島の他のビーチには行っていないので解りませんが聞くところによると本島中部以南は皆似たり寄ったりでいまいち綺麗ではないらしいです。
名護より北なら良いのかもしれませんね。
魚は多少いますが透明度が低いこともあってスキンダイブくらいでは余り見られません。
またかなり遠浅で沖のロープまで行っても背が立つ位なんですが、岩(珊瑚の死骸)や海草があってウニもいます。
ちなみに私はどうもウニを踏んだらしくかかとにとげが刺さって非常にいたい思いをしましたので皆さん気を付けましょう。(とげ抜きで何とか棘は抜けたようですが結構痛かったです)
伊計ビーチはこれこそって感じの透明度で魚も沢山いました。
伊武部ビーチと違って遠浅でなく、波打ち際から3〜4mも行くと大人でも背が立たなくなりますが、その分ウニを踏む心配も無い(透明度が高いので足下まで見えることもありますし)ですし波はほとんど無いので安心して遊べます。
それから砂は結構粗めです。
で、魚は波打ち際でも小さいものなら見られますし、浮き輪で浮きながら下を見るとかスキンダイブとかで岩や珊瑚(こちらはかろうじて生きている珊瑚もありました)のある部分を見ると結構大きな魚も含めて沢山の種類を観察できます。
またパンやソーセージなんかをやれば食べに来ます。
ちなみにここは島とは言っても本島から橋が架かっているので車でこられます。(通行料はかかりませんでしたが島に入ると道が細くくねっているので思ったより時間がかかります)
宿について
今回の宿はペンションというカテゴリーになっていましたがキッチンも付いていてアパートのような感じのどちらかというとコンドミニアムという感じでした。
一応フロント前に小さなプールとバーベキューテラスもあります。(初日は食事付きだったのでここで食べましたが可もなく不可もなく程度です。ただ飲み物は頼むと缶やペットボトルでそのまま出てくるのでいまいち雰囲気は出ませんね)
部屋はそれほど汚くはなく、作りは結構オシャレですがそれなりに古いようでした。
悲しいのは玄関にキー(に付いているカード)を差し込むところがあって、そこにキーを差していないとテレビ/冷蔵庫以外の電気が全てつかない(もちろんエアコンも)所です。
ですから出かけるときにエアコンをつけっぱなしにしておくことが出来ませんので帰ってくると部屋は蒸し風呂状態ですね。
(でも手持ちのクレジットカードとかを代わりに入れたら大丈夫でした)
立地条件的には上記の伊武部ビーチまで車で5分くらい(徒歩で15分くらいらしいですが自分自身では歩いてないので正確には不明です)で、周辺には他にローソン(ビーチ入り口の目の前)があるくらいです。
名護市内までは車で20分〜30分って所でしょうか。
まあ車がないとここではビーチに行くくらいしかできませんね。
食事
食事は結局余り凝ったところには行けなかったのですが、ソーキそばはどこでもあったので昼には毎日これを食べました。
店によってそれなりに違うんですが、昆布だしの薄めの汁に平たいうどん風の麺、それから具にソーキ(豚のスペアリブを骨付きで軟骨まで柔らかくなるまで煮込んだ物)が載っているのが特徴です。
これは当たりはずれなく結構美味しかったです。(ビーチなんかのは乾麺を使っているからかカップうどんみたいな感じの味でしたがそれはそれで旨かったです)
それから一度ゴーヤチャンプルーも食べました。
前に一度家内の実家で誰かからニガウリを貰ったとかで食べさせられたことがある(もちろん作った本人も本場の物は食べたことも無い)のですが、それに比べると同じ苦いでもちょっと苦みが違っていて結構美味しかったです。
ただ、ちょっとさめてくると苦みが増すようで熱々のうちに食べた方が良いみたいですね。
総括
と言うことで、全体的にはまあまあの満足度でした。
ビーチがメインならわざわざグアム/サイパンに行くよりは日本語が通じるしパスポートも用意しなくて良いので良いような気がします。(まあ海外気分を味わいたい人や買い物も楽しみたい人は別でしょうが)
ただ、本島のビーチは余り良くないですし、食べ物なんかに凝るなら那覇周辺の方が良いので、いっそのこと那覇市内とか石川辺りのホテルに泊まってビーチに行くときはフェリーで離島に行くとか車で伊計島辺りまで行くのが良いと思います。
私自身も今度行く機械があればそうしようと思っています。
ちなみにクレジットカードは驚くほど使えるところが少ない(那覇市内とかならまた違うんでしょうが)ので現金は多めに持っていった方が良いでしょう。
開設以前のことと言っても全て書いていたらかなり長くなってしまうので、適当にピックアップして書きます。
家の購入
数年前になりますが、建て売りで一戸建てを買いました。
経緯を書くと、まずその当時幹線道路沿いの賃貸マンションに住んでいました。
結構音がうるさく空気もけして良いとは言えない環境だったんですが、ペットOKで(このころ既に前のアパートに居着いてしまった猫を飼うことに決まってました)それなりの広さで家賃は結構安めだったので、最初は「まあ音はしばらくすれば慣れるでしょう」と思って入居したんですが、慣れるどころか逆に過敏になってしまった感じです。
さらに子供が出来まして「さすがにこの環境は赤ちゃんに悪いでしょう」ということで子供の面倒をある程度見て貰えることを期待して家内の実家の近くに引っ越し先を探しました。
しかし、家内の実家の近くでは賃貸でペット可でなくてもほとんど月10万は下らないって感じです。
そこで「これならローン組んでマンション買っても同じでしょう」と言うことになって、次は中古マンションを探しました。
ところが、またまた中古マンションは結構難があるか(音がうるさいとか日当たりが悪いとか)新築マンション並の値段するかだったので、また「これなら新築マンションの方が良いでしょう」となって次は新築マンションを探しました。
ところがところが、またですが今度は新築マンションを見ていくと管理費やら駐車場代やらで月々の支払いが結構な額になります。
さらに、新築一戸建てでもマンションと大差ないではありませんか。
色々意見はあるかと思いますが私は
自動車保険
うちでは自動車保険にZurichを使っていました。
Zurichは結構対応も丁寧で値段の割に色々なサービス(ロードアシスタントなど)が付帯していて良かったんですが、先日かなり腹の立つ対応をされました。
ことの経緯はと言うと、まず平成11年の契約で事故を起こしたんですが、ちょうど契約更新の時期と重なり事故処理中だが更新はそのままして良いと言われたのでそのまま更新しました。
(このとき担当者は「事故処理終了時に保険会社の方で料金の変更などがあればお知らせします」と言っていた)
その後平成12年の契約でまた事故を起こしてしまったのですが「等級プロテクション特約が付帯されているので等級は据え置きで料金も基本的に変わらない」と言われ最近更新手続きをして保険証券が送られてきました。(等級変わらずの状態で)
しかし、その後になって(まだ平成13年契約分は開始されていませんでしたが)「平成11年契約分の事故の等級ダウンがカウントされていなかったため等級が訂正され、また等級プロテクション特約が解除になるので追加料金(5万近くも!)が発生するから支払ってくれ」と言われました。
平成12年契約分は保険金請求時に変動があるかも知れないと言われていたので支払いには同意したのですが、平成13年分は既に契約を等級訂正前の金額で締結しているのにこれを保険会社は一方的に変更すると言ってきたので私の意見としては「約款や重要事項説明など契約時に示された契約文書に追加料金を請求できるという権利が書いていない限りそう言う権利は保険会社にはないのではないか?」といいました。
この意見に対する保険会社の回答は